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「ラーメン二郎」はなぜ病み付きになるのか? 専門家が栄養学や脳医学の視点で分析
柴田書店の情報サイト「FOODLABO(フード・ラボ)」に、熱狂的なファンが多い「ラーメン二郎」の人気に迫るコラムが
掲載されました。たっぷりと盛り付けられた野菜に、こってりとしたスープ―特徴的な同店のラーメンは、どうしてここ
まで売れ続け、ファンを増やしていくのか。そんな“なぜ”を、専門家が栄養学や脳医学、マーケティングの視点で解き
明かしています。
ラーメン二郎が取り上げられたのは、ヒット商品の人気を分析する連載企画「錯覚の美食―人気グルメの解剖学―」
の第1回です。コラムでは文教大学准教授で管理栄養士の笠岡誠一さん、文教大学教授で医学博士の都筑馨介
さん、作家で食評論家の横川潤さんの3人が、ラーメン二郎の人気を対談形式で分析しています。
同店で注文できるトッピングの例として、「肉、野菜、脂、ニンニク」があります。これを並盛りのラーメンに加えた「並豚
野菜ニンニク油マシマシ」のカロリーを、笠岡さんは「だいたい1600kcalくらい」と推定しました。通常のラーメンは「1杯
500kcal程度」とされているため、約3倍のエネルギーを摂取することになります。
もう一度食べたくなるような中毒性については、空腹を埋めるために食べたいと思う「本能的な欲求」と、心に強烈な
印象を与える「精神的な欲求」の2つが満たされるからだと、笠岡さんは説明しました。精神的な欲求に関しては、
「大行列に並んで40分以上待ったあと目にする巨大な山盛りの二郎」によって満たされるのではと考察しています。
あおきめぐみ/はてなブックマークニュース 2012年06月01日 18時29分
URLリンク(b.hatena.ne.jp)
錯覚の美食―人気グルメの解剖学 第1回 ラーメン二郎
ラーメン業界の中でもその知名度は高く、熱狂的なファンを持つ「ラーメン二郎」。丼から溢れんばかりの野菜と肉塊に、
極太の麺、そしてこってりとした脂に覆われた、インパクトのあるあの絵を、店を訪れたことのない人でも一度は目にした
ことがあるだろう。その独自のスタイルは、半世紀に渡り支持され続けてきた。
しかし、なぜあれほどまでに飽きられもせずに売れているのか、そしてなぜ狂信的なファンを増やし続けているのか……。
「ラーメン二郎」の“なぜ”を、栄養学、脳医学、マーケティングの3つの視点から暴いていく。
→1杯1600kcal、脂質が6割を占める二郎のラーメン
横川: まずは、ラーメン二郎(以下、二郎)のラーメンについて、栄養学的なお話をお伺いしたいと思います。
笠岡: 僕のほうで栄養素推定値を計算してみたところ、通常のラーメンが1杯500kcal程度(表1)なのに対して、
二郎の並盛りに肉、野菜、脂、ニンニクを加えていくと、だいたい1600kcalくらいになるという推定値が出ました。つまり
通常のラーメンの3倍くらいのエネルギーを摂取することになります。その中身については、総エネルギーに占める脂肪の
割合が約60%(表2)。食品というのは基本的に、タンパク質、炭水化物、脂質で構成されますが、その中でも脂質が
非常に多く、きわめて高脂質なラーメンだということがわかります。
都筑: 総カロリーの60%が脂質ですか。二郎のラーメンって、表面が1cmくらい脂で覆われていますよね。それでも
あれで60%。となると、通常のラーメンではどれくらい脂質を含んでいるんですか?
笠岡: 通常のラーメンでは38%(表3)くらいですね。二郎がその約1.5倍。総摂取エネルギーに占める脂質の割合の
適正値は20~25%です。これが基準(※1)となっています。普通のラーメンでも脂質の割合が高いのですが、二郎は
特別高いですね。例えば、お昼に二郎を食べるだけで、1日の適正量を大幅に超える脂質を摂取することになります。
都筑: ちなみに基準では、カロリー全体の1/4が脂肪となると、残りの3/4は何で摂取するのが適正なのですか?
>>2辺りに続く
FOODLABO[フード・ラボ]/柴田書店
URLリンク(www.ss-foodlabo.com)
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表1 普通ラーメンと二郎の並豚野菜ニンニク油マシマシのエネルギー・栄養素摂取量
URLリンク(www.ss-foodlabo.com)
表2 二郎の並豚野菜ニンニク油 PFC比グラフ
URLリンク(www.ss-foodlabo.com)
表3 普通ラーメン PFC比グラフ