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日本人の統合失調症に関係する遺伝子を特定することに初めて成功したと、愛知県の藤田保健衛生大学
などのグループが発表し、新たな診断法や治療法の開発などに役立つと期待されています。
研究を行ったのは、愛知県豊明市の藤田保健衛生大学医学部の岩田仲生教授らの研究グループです。
統合失調症は、幻覚や妄想、それに意欲がなくなるなどの症状が出る病気で、およそ100人に
1人が発症するとされますが、詳しい原因は分かっていません。
グループでは、協力が得られたいずれも日本人の統合失調症の患者およそ6600人と、
統合失調症ではない1万2000人を対象に、遺伝子を詳細に調べて解析しました。
その結果、「NOTCH4(ノッチ・フォー)」という遺伝子で、塩基配列に一部違いのある人は、
発症するリスクが1.15倍と、ごく僅かに高くなっていたということです。
統合失調症には多くの要因が関係するとされ、遺伝子もその一つと考えられてきましたが、
グループによりますと、関係する遺伝子が日本人で特定されたのは初めてということです。
岩田教授は「この遺伝子に変異があっても発症しない人も多いので、すべてを説明できないが、
遺伝子の働きを詳しく調べることで、新たな診断法や治療法の開発の手がかりとなるはずだ」
と話しています。
5月30日 5時50分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)