12/04/03 12:53:45.15
M9地震起こす恐れ、房総沖に長大活断層×2
房総半島南端から南東に百数十キロ以上離れた太平洋の海底に、これまで存在が知られて
いなかった長大な2つの活断層が存在するとの調査結果を、広島大や名古屋大、海洋研究
開発機構などの研究グループが25日までにまとめた。長さは160キロと300キロ以上で、1度に
それぞれの断層全体が動けば、いずれもマグニチュード(M)8~9の地震を起こす可能性がある
という。
新たな「調査結果」が明らかになるたびに背筋がゾッとする。今度は長さ数百キロ、高さ数千メー
トルに及ぶ海底の巨大な崖が房総半島沖で見つかった。しかも“未知の存在”というから、なおさら
恐ろしい。
グループの渡辺満久・東洋大教授(変動地形学)は「ノーマークで未調査の活断層。強い
揺れや津波が関東南部や東海地方に及ぶ可能性があり、早急に詳しく調査するべきだ」と
警鐘を鳴らした。その想定規模はM8~9。未曾有の大惨事をもたらした東日本大震災と同じだ。
グループは海上保安庁作成の海底地形図などを使い、地形を詳細に分析。地震で形成
される崖や地形の盛り上がりから活断層の位置を推定した。
渡辺教授によると、2つの活断層が確認されたのは2つの海のプレート(岩板)と陸のプレートの
境界が接する「三重会合点」付近と、そのやや陸側の海底という。
ほぼ南北に走る2断層は並行しており、東側の活断層は長さ300キロ以上、西側は少なくとも
160キロ。地震でできた崖の高さは東側の活断層が約2000メートル、西側は3000メートル超
といい、「いずれも大地震を何度も繰り返してきた可能性が高い」(渡辺教授)としている。
断層の北側には、1677年の延宝房総沖地震(推定M8・0)や1953年の房総沖地震
(M7・4)の震源域があるが、これらは別の活断層が動いたとみられ、2つの活断層の歴史的な
活動は分かっていない。
歴史上、活動記録がない海底活断層を突き止めれば、次に地震が起こりそうな「空白域」が
分かる。また活断層の位置や形から、地震の起きる場所や規模、津波の及ぶ範囲などもある
程度は推定することが可能という。
グループは昨年、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で動いたとみられる約500キロの
海底活断層を日本海溝沿いで確認している。調査結果は29日に東京都内で開かれる「日本
地理学会」で発表する。
サンスポ 2012.3.26 05:04
URLリンク(www.sanspo.com)
渡辺満久(東洋大)ほか:日本海溝とその周辺の活断層と巨大地震
日本地理学会2012年春季学術大会第2日目112
URLリンク(www.ajg.or.jp)
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