12/03/27 12:38:36.82
メタンハイドレート海洋産出試験の事前掘削作業終了について
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、先月(2012年2月)より第一回
海洋産出試験の事前掘削作業を実施して参りましたが、本日(2012年3月26日)
「ちきゅう」が清水に帰港し、事前掘削作業は終了しました。
生産井1坑とモニタリング井2坑の作業を完了し、2013年1~3月に実施予定の産出試験
(フローテスト)に向けて、引き続き、環境モニタリング等の付帯作業を継続していきます。
なお、モニタリング井は3坑の掘削を予定しておりましたが、3坑目については、2012年3月11日に
発生しました遠隔操作無人探査機(ROV)のトラブルや、海洋気象の影響等により作業が
遅延したため、期間内に掘削が行えず、今後、対応を検討していくこととしております。
また、トラブルが発生致しましたROVにつきましては、回収することができました。
■ 第1回メタンハイドレート海洋産出試験(事前掘削)の概要
今回のメタンハイドレート海洋産出試験の作業期間は2年にわたり、2012年2月から
3月にかけて、事前掘削として生産井やモニタリング井の坑井掘削を行い、2013年の
1月から3月の期間内(予定)に、海底下のメタンハイドレートを分解してメタンガスとして
産出する産出試験(フローテスト)を計画しています。
・作業予定期間:2012年(平成24年)2月~2013年(平成25年)8月頃
・作業地点:第二渥美海丘
・事業主:経済産業省
・関係者:JOGMEC(実施主体)、JAPEX(オペレータ)
・使用船舶(事前掘削):地球深部探査船「ちきゅう」(来年度の使用船舶は未定)
・スケジュール
2012年2月~3月 事前掘削作業 [終了]
2013年1月~3月 産出試験(フローテスト)・廃坑 [予定]
2013年8月頃 周辺設備等の機器撤収 [予定]
今回の産出試験は、商業生産ではなく、調査段階の試験作業ですが、減圧法による海底
面下のメタンハイドレートの生産状況や地層の変化の把握など、将来のメタンハイドレートの
実用化に向けた貴重なデータが得られることから、メタンハイドレートの資源開発研究にとって、
大きな前進となることが期待されます。試験の成果を活用して、今後の第2回の海洋産出
試験の計画や、将来の商業生産に向けた技術基盤の整備(フェーズ3:2016~2018年
度を予定)を進めていく予定です。
【関連情報】
・2012年2月3日:メタンハイドレート海洋産出試験の開始について
URLリンク(www.jogmec.go.jp)
・2012年3月12日:メタンハイドレート海洋産出試験におけるROVのトラブル発生と対応について
URLリンク(www.jogmec.go.jp)
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構NEWS RELEASE 平成24年3月26日
URLリンク(www.jogmec.go.jp)
関連ニュース
【資源】世界初!海洋におけるメタンハイドレート産出試験……愛知県沖で事前掘削がスタート
スレリンク(scienceplus板)
【技術/資源】日本を資源大国に 調査船「白嶺」をお披露目 最大3,000メートルの海底調査が可能
スレリンク(scienceplus板)
【災害・資源】愛知沖メタンハイドレート掘削、巨大地震を誘発か 専門家が警告
スレリンク(scienceplus板)