12/03/14 00:02:28.90
県立静岡がんセンター研究所(長泉町)は、森林浴などで代表的な香りの成分「α(アルファ)―ピネン」を
含んだ環境下で、マウスに移植したがん細胞の増殖が約40%抑制された研究結果を医学生物系英文誌
「バイオメディカルリサーチ2012年2月号」に発表した。同研究所は「香り豊かな療養環境が、
がんの治療に好影響を与える可能性がある」としている。
実験はヒノキやマツなどに含まれるα―ピネンを用いた。黒色腫細胞を移植したマウス10匹に、
α―ピネンを容器内で1日5時間、計6週間にわたってかがせて飼育したところ、香りをかがせていない
マウスと比較してがんの大きさが平均約40%抑制されたという。
同研究所によると、このメカニズムはまだ解明されていないが、α―ピネンをがん細胞に直接添加しても
抑制に影響しなかったことから、同成分の直接の効果ではないとみられるという。がんの病臭対策研究などを
積極的に進める同研究所の楠原正俊医師は「別の香りや他のがんの種類でも同様の結果が得られるか今後調査
したい」としている。
▽グラフ 時間経過とマウスの腫瘍の大きさの推移
URLリンク(www.at-s.com)
▽記事引用元 静岡新聞(3/12 14:23)
URLリンク(www.at-s.com)
▽Biomedical Research
「Fragrant environment with α-pinene decreases tumor growth in mice」
URLリンク(www.jstage.jst.go.jp)