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東京工業大は24日、中国人研究員(35)が炭素原子などの触媒を使った燃料電池の研究で、2年以上に
わたってデータを捏造するなど不正を行っていたと発表した。関係する3つの論文と、2つの特許出願を
取り下げる方針で、研究員らの処分を検討している。
研究員は大学の調査に対し「世界的な競争の中、いいデータを出そうと捏造してしまった」と不正を認めている
という。
東工大によると、この研究員は平成21年7月から、データを改ざんしたり、性能を高く見せ掛けるため不正な
細工をしたりしていた。論文は、22~23年に米国などの科学誌に掲載された。
昨年9月、電極に本来含まれない物質が混入していると、研究に参加している企業から指摘があり、大学が
調査していた。研究員は研究グループの中で、電池の組み立てを1人で担当していた。
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