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広島大、質量ゼロ電子を新発見 超高速コンピューターも
特殊な絶縁体の表面などに存在することが知られている質量ゼロの電子の一種として、
新しい性質を持つ電子を発見したと、広島大チームが1日、発表した。将来の超高速コン
ピューターの開発などが期待できるといい、近く米物理学会誌に掲載される。
チームは、電気抵抗が大きく、電球のフィラメントなどに使われる金属タングステンに着目。
表面を動く電子の速度やエネルギーなどの性質を詳しく調べ、質量を持たない電子を発見した。
質量があり金属の内部を自由に動く電子と比べ、質量を持たない電子は高速で移動
できるため、計算速度の早いコンピューターなどにつながる可能性がある。
共同通信 2012/02/01 19:54
URLリンク(www.47news.jp)
[研究成果]質量ゼロの電子を新たに発見~タングステンの表面電子の運動状態を解明~
URLリンク(www.hiroshima-u.ac.jp)
記者会見の様子
広島大学放射光科学研究センターの宮本幸治助教と大学院理学研究科の木村昭夫
准教授は、タングステン表面上に質量ゼロの新しいディラック電子を発見した研究成果を、
平成24年2月1日(水)、広島大学東京オフィスで記者発表しました。
古くから電球のフィラメントなど身近な材料として使われているタングステンの表面電子の
奇妙な動きに目を付け、本学の放射光科学研究センターの高輝度シンクロトロン放射
光と、角度分解光電子分光装置を使いタングステンの表面に重さがゼロの電子を発見
しました。これは次世代の大容量超低消費電力デバイスの開発に、大きな広がりと新たな
展開を与えるものと期待されます。
本研究は、ミュンスター大学物理学研究所(ドイツ)との共同研究で行われ、研究内容は、
米国科学雑誌「フィジカル・レビュー・レターズ(Physical Review Letters)に掲載される
予定です。
広島大学お知らせ 2012年2月2日
URLリンク(www.hiroshima-u.ac.jp)
URLリンク(www.hiroshima-u.ac.jp)
Spin-polarized Dirac-cone-like surface state with d character at W(110)
K. Miyamoto, A. Kimura, K. Kuroda, T. Okuda, K. Shimada, H. Namatame, M. Taniguchi, and M. Donath
Accepted Friday Dec 23, 2011
URLリンク(prl.aps.org)
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