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【自然】 M9級超巨大地震、過去3500年間に7回以上発生 北海道から三陸に巨大津波
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東日本大震災に匹敵するマグニチュード(M)9級の超巨大地震が北海道から三陸沖の太平洋で
過去3500年間に7回以上発生、大津波が沿岸を繰り返し襲っていたことが25日、平川一臣
北海道大特任教授(自然地理学)の調査で分かった。
北海道根室市―宮城県気仙沼市の400地点以上で確認された津波堆積物の年代比較で、
東日本大震災を除く7回分の年代が沿岸全域でほぼ一致。調査結果から千島海溝と日本海溝沿いに
震源域が四つあると推定、7回のうち、約2400年前と約3500年前は複数の震源域が同時に
活動した可能性があるとしている。
【社会】下北沖にもM9級震源域か…北大特任教授が堆積物再点検
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下北沖にもM9級震源域か 北大特任教授が堆積物再点検
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超巨大津波の波源
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「M9」級の震源域が判明!迫り来る“次なる巨大地震”
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北海道大学の平川一臣特任教授(自然地理学)は「3・11」後、過去に津波が起きた際に流された津波堆積物を
宮城県から北海道にかけて徹底分析し、巨大津波を引き起こす大地震の震源域を割り出した。
26日発売の専門誌「科学」(岩波書店)に発表したもので、「3・11」に匹敵するM9級の超巨大地震が、
三陸沖の太平洋から北海道で過去3500年間に7回以上発生し、大津波が沿岸を繰り返し襲ったことを突き止めた。
北海道根室市-宮城県気仙沼市の400地点以上で確認された津波堆積物の年代比較によると、「3・11」を除く
7回分の年代が沿岸全域でほぼ一致。調査結果から千島海溝と日本海溝沿いに震源域が4つあると推定、
7回のうち、約2400年前と約3500年前は複数の震源域が同時に活動した可能性があるとしている。
平川特任教授は「4つの震源域は数百年から1000年の異なる間隔で地震を繰り返しており、同時や連続発生も
あり得る。沿岸地域は常に4方向からの津波を警戒しておくべきだ」と指摘。この分析結果は各地の防災、避難計画
に大きな影響を与えそうだ。
今回、平川特任教授は、堆積物の位置から津波の高さを推定できる海岸沿いの崖や小規模な谷を中心に
北海道根室市から青森県、岩手県、そして宮城県気仙沼市までの地点を調査した。津波堆積物をこれほど
広範囲に調査し、年代を検証した研究は初めてだ。
放射性炭素や土器、噴火時期が分かる火山灰層との上下関係から年代を調べたところ、沿岸一帯で
17世紀初頭(1611年の慶長三陸地震など)、12-13世紀、869年の貞観(じょうかん)津波、約2000年前、
約2400年前、約3000年前、約3500年前とみられる堆積物を確認。ほぼ同時期に津波が広範囲に押し寄せた
ことを裏付けた。
平川特任教授は堆積物の分布状況や震源域が近いことを示す地殻変動の痕跡を照らし合わせた結果、
震源域は(1)根室-色丹島(北方領土)沖(2)襟裳岬-十勝-根室沖(3)陸奥-陸中の三陸沖北部
(4)東日本大震災が起きた陸中-常磐の三陸沖南部の4カ所と想定。
約2400年前は(2)と(4)、3500年前は(1)と(2)(4)がほぼ同時期に活動したと推測している。
繰り返し間隔は震源域(1)が300~1000年(2)は1000~1300年(3)は1000~1200年(4)は500~1150年
という。
平川特任教授は「前回から約400年が経過した根室-色丹島沖と、大地震の空白域になっている三陸沖北部
は次が迫っている可能性が高い」と警鐘を鳴らす。
「特に三陸沖北部で巨大地震が引き起こされると、東日本大震災で(40メートル級の)津波に襲われた
岩手県宮古市をはじめ、北海道南部の噴火湾、さらに(道東の)釧路から根室まで津波が到達する恐れもある」
と指摘。「東日本大震災が例外なのではなく、巨大地震と津波の存在を現代人が知らなかっただけ。
避難計画や町づくりを再検討してほしい」と警告している。
北海道―三陸沖で過去7回 M9級地震 北大調査
URLリンク(www.nikkei.com)