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これまで超巨大地震の震源域が想定されていなかった太平洋側の下北沖~陸中でも、過去にマグニチュード
(M)9級の地震が起きていた可能性があるとの説を、北海道大学の平川一臣特任教授(自然地理学)がまとめ、
26日発行の専門誌「科学」で発表した。
平川さんは東日本大震災後、下北半島などで津波堆積物の調査を行い、北海道から東北地方の太平洋岸で
集めた過去3500年間の津波の痕跡データを分析した。その結果、下北沖~陸中では、1000年~1200年の
間隔で、3000年前、紀元前後、12~13世紀に、超巨大地震が起きたと推定した。
北海道から東北地方にかけての太平洋側では、東日本大震災の震源域のほか、北海道の根室沖~襟裳岬でも
500年間隔でM8級の巨大地震が起こることが知られているが、その中間の下北沖~陸中は「空白域」に
なっていた。平川さんは「東日本大震災や北海道の500年間隔の地震の震源域が、下北沖~陸中まで拡大する
可能性も含め、さらなる検証が必要だ」としている。
▽記事引用元 読売新聞(2012年1月26日12時57分)
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