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メダカは水中に漂うごみと餌のプランクトンをどう区別して食いついているのか―。餌となる
ミジンコの動きを分析し捕食行動を引き起こす「揺れ」(波形パターン)を特定することに、自然
科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の渡辺英治准教授(動物行動学)らの研究
チームが成功、11日付の英科学誌サイエンティフィックレポーツに発表した。
他の魚も同様の波形パターンにより捕食行動が引き起こされている可能性があり、疑似餌を
使うルアーフィッシングや漁業への応用も期待されている。
研究チームは、ミジンコ1匹が動く軌跡を調べ、周波数などの波形パターンを解析。「ピンクノ
イズ」(別名・f分の1揺らぎ)という数式で人工的に再現できる波形パターンを発見した。
この数式を使ってコンピューター画面上の光の点で揺れを再現し、水槽内のメダカに見せると、
光の点を餌と思い込んで食いつく動きを見せた。別の波形パターンで揺らした光の点には、あま
り反応しなかった。
メダカが反応した波形パターンは、アンコウ類が餌をおびき寄せる疑似餌の動きにも見られる
という。渡辺准教授は「この波形パターンは多くの生物が発生させているため、生態系の理解に
も大きな意味を持つ」と話している。〔共同〕
ソース:日本経済新聞
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