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打ち上げ失敗相次ぐロシア、宇宙庁長官「外国勢力が妨害」と持論
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ロシアの火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」を積んでカザフスタンの
バイコヌール(Baikonur)宇宙基地から打ち上げられるゼニト2SB(Zenit-2SB)
ロケット(2011年11月9日撮影)。(c)AFP
【1月11日 AFP】衛星や探査機の打ち上げ失敗が相次ぎ、苦境に立たされている
ロシア宇宙庁(Roskosmos、ロスコスモス)のウラジーミル・ポポフキン(Vladimir
Popovkin)長官は10日、外国の勢力が故意に妨害している可能性があるとの
持論を展開した。
長官は日刊紙イズベスチヤ(Izvestia)に対し、打ち上げはどういうわけか、ロシアの
レーダーからは見えない地域で不首尾に終わると疑問を提示し、自説を唱えた。
「打ち上げ失敗がなぜ、たびたび、ロシアからは交信不可能な地球の『ダーク』サイドで
起きるのかは分からない」
「誰かのせいにしたくはないが、今日では、打ち上げを失敗させる非常に強力な対抗
手段が登場している。そういう手段がとられた可能性は排除できない」
■長官就任後、打ち上げ失敗が倍増
ポポフキン氏は、航行衛星3基の打ち上げ失敗後に前長官が解任されたのを受け、
昨年4月に長官に就任した。
だが、打ち上げの失敗は増える一方だ。主なものでは、昨年8月、国際宇宙ステー
ション(ISS)に補給物資を運搬する無人宇宙貨物船「プログレス(Progress)」の打ち
上げが初めて失敗。同11月には火星探査機「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)」が
打ち上げられるも地球低軌道で立ち往生しており、15日にも地球に落下するとみられている。
先月には、通信衛星「メリディアン(Meridian)」の打ち上げに失敗し、破片がシベリア
地方のノボシビルスク(Novosibirsk)州にある「宇宙飛行士通り」の民家を直撃。屋根に
大きな穴が開いた。けが人はいなかった。
AFP 2012年01月11日 16:11 発信地:モスクワ/ロシア
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