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審査委員長を務めたエンジニアの東谷賢一さんは「降りる時には減速するようプログラミングする
など、子どもたちの想像力に驚いた。今日競い合ったメンバーが、やがて一緒に宇宙を目指す
仲間になってほしい」と話す。
憧れは人を動かし、新しい技術が生まれる。それがいつか、誰かを幸せにする技術になるはずだ。
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自作のクライマーを手にする松本宇音さん=長野県諏訪市で、斎藤広子撮影
◇失敗が明日につながる 実現目指す挑戦者たち
地上と宇宙を行き来する「宇宙エレベーター」実現に向けた取り組みは、大学生やエンジニアが
技術を競う本格的な大会が開かれるまでに発展している。昨年8月の大会で優勝したのは長野
県下諏訪町の設計開発エンジニア、松本宇音(たかね)さん(26)。愛機「アクエリアス」は、気球
から降ろしたケーブルを、高度540メートルまでわずか39秒で駆け上がった。
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学生たちが作ったクライマーを手に、談笑する青木義男・日本大理工学部教授(左端)=千葉
県船橋市で、岩下幸一郎撮影
子どものころ、アニメ「天空の城ラピュタ」の世界にあこがれ、飛行機のパイロットになりたかった。
視力の関係でパイロットは断念したが、宇宙エレベーターが新たな夢になった。「空に行きたいと
いう夢をかなえてくれる自分の分身のようなもの」と話す。
クライマー(昇降機)作製でこだわったのはデザイン。昇る姿が美しいように曲線を取り入れ、ロー
ラーの色にまで気を配った。「次は時速100キロを目指し、安全性にもこだわります」
大会の開催に尽力した日本大理工学部の青木義男教授(54)は研究室ぐるみで宇宙エレ
ベーターに取り組む。もともとはエレベーターの安全設計が専門。08年にこの構想を知った時は
懐疑的だったが、研究して考えを変えた。一人でも多くの人を宇宙に届けるだけでなく、開発の
過程で生み出されたさまざまな要素技術が、多くの人たちを幸せにできると確信する。
青木さんが強調するのは、失敗することの大切さだ。「誰も挑戦したことがない未知の分野
だからこそ苦労が多い。だが真剣に取り組み、大会で負けた悔しさが、明日の技術者たちに
とってかけがえのない体験になる」
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