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物質を構成する素粒子に質量を与えたとされる未知の粒子「ヒッグス粒子」を見つけた可能性が高まり、
ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)は13日、緊急の記者会見を開く。
「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子は、現代物理学の基礎である標準理論を説明する粒子の一つで、
世界の物理学者が40年以上探索を続けてきた。存在が確認されれば世紀の大発見となる。
発表するのは、日本の研究者も数多く参加するCERNの「ATLAS」実験チームと、欧米中心の「CMS」
実験チーム。いずれもCERNの「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」という実験装置を使って、陽子と陽子を
高速で衝突させ、そこから出てくる粒子をそれぞれ分析した。
その結果、今年10月末までの両方の実験データの中に、ヒッグス粒子の存在を示すとみられるデータが
あることが分かった。8月までのデータでは、存在する確率が95%以下しかなく、データのばらつきかどうか
判断がつかなかった。
(2011年12月8日03時03分 読売新聞)
読売新聞
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