11/12/12 12:12:54.57 3a7oXGMo
>>4
それをするにはGPS並に数が必要になる。
通信端末に搭載するアンテナも指向性が必要になり、移動する衛星を自動追尾する必要がでるかもしれない。
更にはレイテンシ。
現在のきずなは高度約36000kmの静止軌道を飛行している。
電波の速度は光と同じ秒速約30万km。
赤道直下から通信したとしても片道0.12秒、往復で0.24秒もかかる。
更に処理も入るから遅くなるだろう。
因みにGPS衛星の高度は約2万km。直下からの通信で片道0.09秒程。
やはり往復では約0.2秒かかる。200msとは言え気になる遅延だぞ。
更に他の衛星と連携通信するようになるともっと遅くなる。
もっと言えば、インターネットを使う場合一度衛星を経由して地上設備のサーバと通信、それを逆に辿って衛星経由して通信者へと転送する事になるので、2往復必要になるんだ。
きずなで0.5秒、GPSの高度でも0.4秒。
この遅延は物理的にどうしようもない。
メールやWeb閲覧程度なら我慢出来るだろうが、その他レイテンシがシビアな通信ではストレス溜まるぞ。
想定している遠隔治療だって、ダヴィンチを使うような遠隔手術は無理だろう。
やっぱり有線で引ける所は有線の方が何倍も早い。
そっちの経路選択を最適化する術を開発するのが先だな。
まあ今回の超大震災のような災害の時、最低限の高速通信設備として電源さえあれば使えるというのは良いだろう。
きく8号のようにハンディ端末で使えるようになればもっと良い。
だけど実際アマチュア無線設備さえあれば会話だけなら何とでもなるんだよね。
やっぱり有線ではコストに見合わない所への通信サービスくらいしか使い道ないな。