08/09/28 16:38:28 mV5ImE/T0
魚住昭『野中広務~差別と権力~』(講談社文庫)という本を読ん
でいたら、昨日自民党総裁に選出された麻生太郎氏の事が出ていた
ので驚いた。内容を簡単に言うと、野中氏は小渕政権で自民党幹事
長に登りつめた切れ者。京都の被差別部落出身で、それはそれで大
したものなのだが、野中氏が2001年の総裁選出馬が取りざたさ
れたとき、時の政調会長であった麻生氏は、派閥の集会で、『あん
な部落出身者を日本の総理にはできないわなあ』と発言した(p385)。
また、戦前戦中に日本の植民地支配下にあった朝鮮半島出身者に日
本式に改名をさせる創氏改名という政策があったのだが、麻生氏は
『それは朝鮮人が自ら望んでやったことだ』と発言し、物議をかも
したこともあるという。このような差別意識を持つ人間が存在する
ことは悲しいが、仕方ない。しかしそういう人間が日本国の総理大
臣になるということなら、話は別である。麻生氏は失言癖があると
いうことらしいが、このような発言は、失言というより、思わず本
音が出た、ということなのではないか。南アフリカのアパルトヘイ
トではあるまいし、自国の国民や隣国の国民を露骨に差別する輩が
総理になるとしたら、世も末である。吉田茂の孫、九州の大財閥の
御曹司、とかいうことで、総理就任は『天命』だと昨日の就任演説
でも自らのたもうていたが、それが何だ!日本国民、同胞の諸君、
来るべき総選挙では断じて麻生太郎率いる自民党には投票しないで
いただきたい。