13/04/20 01:08:27.45 KjSCEAAd
女性は差し出された傘も差さずに「ここはどこか?」と聞いてきた。
俺は少し不審な気になり、名前を訊ねたが、女(藤井彩子)は自分の名前も答えられなかった。
そう、俺の前に突如現れた美女は記憶喪失だったのである!
女性の所持品に身元が分かり得る物は何も無く、たまりかねた俺は警察を呼ぼうとしたがそれを彼女は拒んだ。
豪雨と共に降りかかった目前の奇妙な現実に俺は戸惑った。だが、女性をこのまま放置は出来ない。
俺は彼女を車に乗せた。少し時間が経てば名前も家も思い出すだろう…。
だが、その行為は間違っていたのかも知れない。俺は知ってはいけなかった。美女の秘密と、そしてこの世に神など存在しない事を…
車は雨音を切り裂いて闇を走った
続く