13/04/20 00:26:15.99 KjSCEAAd
>>938
俺は雨夜に車を飛ばしていた。冷たい雨は激しく、闇夜は泣き、稲妻が数分ごとに辺りを照らす。
人恋しくなった俺は帰路の為に更に車を飛ばした。ネオンも消えた深夜の街だったが、そこに独り傘も差さずに立っている女が居た。
「どうしたんですか?風邪をひきますよ?」
たまらず俺は車から降りて女性に話かけ、傘を手渡した。これが、俺と謎の美女(藤井彩子)とのファーストコンタクトであった。
だが、この時の俺には彼女に秘められた美しくも悲しいストーリーを知るよしも無かった。
風が騒いだ…
続く