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[フランクフルト 7日 ロイター] - ユーロ圏経済が停滞し、物価もほどんど上昇しないような状況のなか、
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は来年3月にも国債の買い入れ、つまり量的緩和(QE)という大胆な
賭けに打って出ようとしている。
ドラギ総裁はここ何カ月もかけてQEへの支持固めに取り組んできたが、ドイツ連銀と国民の反発は強く、
総裁も苦戦を強いられている。
ドイツでは、QEは1920年代のようなハイパーインフレにつながり、資産バブルを招くとの見方から、QE
へのアレルギーが強い。国民の多くは、QEはそもそも違法な財政ファイナンスだと考えている。
ドラギ総裁は先週、理事会後の会見で、インフレ率がECB目標の2%を大幅に下回る状態に放置するこ
とは、責務違反であり「違法」と強調。QEに対する慎重姿勢を崩さないドイツと、真っ向から対決した。
総裁は、QEの効果はすでに米国や英国で立証されていると主張。QEは物価安定の維持というECBの責
務の範囲内としたうえで、QEの実施には全会一致での決定は必要ないと述べ、ドイツをけん制した。
<ドイツ説得の時間なし>
ドラギ総裁はこれまでも、ドイツのほか、オランダやルクセンブルクなどに配慮し、政策を小出しに実施す
ることを余儀なくされてきた。
しかし、合意形成に時間をかけ過ぎると、たとえQE実施が決まったとしても、事態は既に手遅れになって
いる可能性もある。欧州改革センター(CER)のチーフエコノミスト、クリスチャン・オデンダル氏は「ドイツ
の承認を得ようとすること自体が誤り」と断言。「ドイツ国民が同意するまで待っていたら、遅過ぎてしまう」
との見方を示した。 続く...
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引用元:Reuters URLリンク(jp.reuters.com)