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■国境を超えても・・・届かない支援
トルコにいる難民160万以上に対して、生活必需品がそろったキャンプに住んで
いるのは、わずか22万人だ。130万人以上は自力で生活する方法を見つけなけれ
ばならない。政府筋によると、公的な難民キャンプ以外にいる難民で人道機関
や団体の支援を受けているのは、わずか15%に過ぎない。
(写真はキャンプが飽和状態で入れないため、外で何週間も何カ月も待ってい
る難民の様子)
最低限の食糧や場所を確保するために、泣く泣く子どもを働かせなければなら
ない親もいる。
2年前にイブラヒム君(10歳)は家族とアレッポを脱出してトルコに入り、以来、
キリスという国境の町で暮らしている。父と息子は生活のために、ゴミ箱か
らプレスチックを探し集めている。得られる収入は、プラスチック500グラムで
50セントだ。「毎朝6時に起きて、作業が終わるのが午後4時ごろ」とイブラヒ
ム君は話す。時間が許せば、地元の学校で読み書きを教わる日もある。兄弟10
人のうち学校に行っているのは彼だけだ。
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紛争の惨禍を逃れてきたほとんどのシリア難民は、希望のない厳しい現実にぶ
ち当たっている。
難民の97%を受け入れているのは、トルコ、レバノン、ヨルダン、エジプトな
どの近隣諸国だ。大量の難民受け入れでこうした国は、社会情勢がひっ迫して
いる。
しかし、世界の裕福な国々は、こと難民への資金援助や定住先の提供に関して
は、腰が重い。日本政府も支援金を拠出してはいるが、定住となると門戸を固
く閉ざしている。
シリア難民は国際社会に見捨てられ続けるのだろうか。
(以上)