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トルコへ逃れたシリア難民が直面する過酷な現実
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ハフィントンポスト アムネスティ日本
投稿日: 2014年11月21日 11時14分 JST 更新: 2014年11月21日 11時14分 JST
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↑キャンプが飽和状態で入れないため、外で何週間も何カ月も待っている難民の様子
紛争でシリアを逃れた人は、これまでに320万人にのぼる。その半数を受け入れ
ているのがトルコだ。しかし、最低限のニーズを満たすだけの体力がトルコに
はもはやなく、難民は厳しい生活を余儀なくされている。これまでに、難民受
け入れにトルコ政府が費やした費用は40億米ドル(約4,600億円・政府発表)。
国連はトルコにいるシリア難民救済のため、2014年の財政拠出目標を4.97億ド
ルと定めたが、これまでのところ、わずか28%しか集まっていない。豊かな国
々が追加支援を出し渋り、難民受け入れにも難色を示しているのは、実に嘆か
わしいことだ。
国際社会が手をこまねいている間にも、多数の難民がトルコとの国境で追い返
され、入国できても数十万人が極貧状況に置かれているのだ。
中には、国境で発砲されたケースもある。
■国境警備に撃たれて子どもが失明
トルコは、シリア難民に対して国境の検問所を開放してきた。しかし実際に開
かれているのは、900キロある国境沿いで、2カ所に過ぎない。この2カ所の検問
所でさえも、パスポートを所持していなければ、緊急の治療や人道上の必要性
がない限り、入国を認めない。
さらに、ほとんどの難民にとって、通行可能な検問所はあまりに遠い。そのた
め、多くが越境請負業者を使って、困難で危険な紛争地の不法ルートを選ばざ
るを得ない。そのルートでは武装勢力に出くわすことも少なくない。
アムネスティは、昨年12月から今年8月までの間に、不法越境で国境警備隊に17
人が銃殺された事実を把握している。紛争を逃れて、必死に安全を求めてきた
人に銃を向けたのだ。
今年5月19日の未明、アリ・アジマー君(14歳)はトルコとの国境付近まできて
頭部に銃弾を受けた。父親の話では、アリ君は9人の難民と一緒だったそうだ。
国境までおよそ10mのところでトルコ人の声が聞こえ、怖くなったアリ君は引き
返そうとした。その時に、側頭部を撃たれてしまったのだ。事前の警告や呼び
かけ、空砲の類はなかったという。この大けがでアリ君は両目とも失明してし
まった。
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↑治療を受けるアリ・アジマー君。トルコとの国境付近で頭部に銃弾を受けた
(>>2以降に続く)