【ロシア】[FT]ロシアは「イスラム国」よりも厄介だ (日経) [11/11] [転載禁止]©2ch.net at NEWS5PLUS
【ロシア】[FT]ロシアは「イスラム国」よりも厄介だ (日経) [11/11] [転載禁止]©2ch.net - 暇つぶし2ch1:のり弁当大盛り ★
14/11/13 07:36:19.86
2014/11/11 14:30
URLリンク(www.nikkei.com)

先週末、米国はイラクへの兵員増派を発表した。ロシアはウクライナに部隊を追加派遣したとされる。
そして、オバマ米大統領は北京に向け旅立った。
 ワシントンの政策立案者に対し、米国は世界のどの部分を最優先すべきと考えているのかと尋ねると、
まず返ってくるのが「ガムをかみながら歩ける(という環境)」といった類いの回答だ。2つの差し迫った
危機のうち、中東の方がウクライナよりも緊急性の高い課題だというのがワシントンでの大方の認識のようだ。
 中東を優先する根拠は3つある。第1に現実の戦争状態で、米国は日々の爆撃に参加している。第2に、
市民を被害から守ることが国家安全保障だとすれば、米国民はロシアよりもジハーディスト(イスラムの聖戦主義者)
によるテロの方を差し迫った脅威だとみなしている。第3に米国民は、中東で地域全体の秩序が崩壊しており、
回復には数十年かかるかもしれないと考えている。だが、欧州の秩序は端のあたりがほつれているだけだ。
 米国がロシアの動きに気をとられれば、重大な局面でイラクとシリアに目が届かなくなるという懸念さえある。
 だが、プーチン氏のロシアが最も不安だとみなす人にとっては、中東こそが注意をそらす危険となる。
この「ロシア最優先派」は、ワシントンよりもワルシャワやベルリンで大きな声をあげている。欧州で危険が
強まっているのに、米国は「対テロ戦争」や中東の紛争に引き戻されていると憂慮している。
■ささやかれる最悪のシナリオ
 この分析によれば、米国はまだロシアが突きつける過激主義に気づいていない。クリミア編入や
ウクライナ東部への侵攻はほんの手始めにすぎないという恐れが背景にある。ロシアは今後、ウクライナの
ほかの地域やバルト諸国も脅威にさらす可能性が高い。米国がウクライナに関する軍事行動を控えてきたことで、
ワシントンでは危機の緊急性は低下したと受け止められたが、存外に危険は高まったのである。
欧州のあるベテラン外交官は「プーチン氏は、私たちが予想しない段階まで事態をエスカレートさせることを、
いつでもできると考えている」と指摘する。
 水面下で論じられている最悪のシナリオには、ロシアによる戦術核兵器の使用も含まれる。
これが実現すれば、ここ数十年では最大の国際安全保障の危機が生じる。イラクにおいて(湾岸戦争から数えて)
25年に及ぶ戦乱の新たな局面が始まるよりもはるかに重大で、危険といえる。

大半の専門家は核シナリオを、なお現実的でないとして退けている。それよりも、プーチン氏がウクライナで
大規模な通常兵器での戦争に乗り出すか、北大西洋条約機構(NATO)に加盟しているバルト諸国でロシア系
住民の暴動を扇動するという懸念の方が多くの人に共有されている。仮にロシアがバルト諸国に介入した場合、
NATOが動かなければ、ロシア政府は西側の軍事同盟が虚勢にすぎないことを示す大きな成果を得られる。
 ロシア経済と同国通貨ルーブルへの圧力は高まっており、これが抑止力となってロシア政府が事態を
エスカレートさせることを思いとどまらせるとの期待もある。だが、経済危機に陥れば、ロシアの行動は
さらに予測がつかなくなり、暴挙にでるかもしれない。
■中国は差し迫るリスクにはならない
 こうした懸念が広がるなか、オバマ大統領は中国での首脳会合に出発した。米国の「アジア旋回」を支持する
グループにとって、長期的に米国の最大の試練になるのは、衰退しつつあるロシアや崩壊しかけている
中東ではなく、台頭著しい中国である。これは変わらない。このグループに属する人たちは、米国が
ウクライナや中東の危機に巻き込まれることによって、世界経済のカギを握る存在になっていく
東アジアで中国が優位に立ちやすくなると心配している。
 オバマ政権はこうした事態になることを断固として阻止する構えだ。米軍部隊の配置転換を進めており、
将来は米海軍の60%が太平洋地域に駐留することになる。
 オバマ政権の戦略の優先順位が正しかったのか、重要な局面で誤った方向に踏み出したのかという
判断は歴史家が下すことだ。
 筆者の直感では、現状で最も厄介なのはロシアだ。中国の台頭は極めて重要だが、現時点ではこれは
長期的な変化という印象を受ける。米国と衝突する差し迫ったリスクはない。
 中東における国家崩壊やテロのリスクは、悲しいことに、ほとんど普通にある危険になってしまった。
 だが、怒り、核武装し、米国に盾突くことを辞さないロシアがもたらすリスクは、ようやく理解され始めたばかりだ。
欧州の平和を維持できるかどうかは、米国が戦争抑止と外交とをうまく両立できるかどうかにかかる。
By Gideon Rachman
(2014年11月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

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