14/10/12 12:41:58.71
ソース(東京新聞) URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
写真=2013年7月、ニューヨークの国連本部で演説するマララ・ユスフザイさん
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ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんは昨年七月十二日、自身の誕生日に合わせ、米ニューヨークの国連本部で演説。
「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが、世界を変える」などと訴え、多くの人々に感銘を与えた。国際社会はこの日を
「マララ・デー」と名付けた。演説の全文は以下の通り。 (国連広報センターのホームページから引用)
◆すべてのテロリストの子どもに教育を
最も慈悲深く寛大な神の名において
潘基文(バンキムン)国連事務総長殿、ブーク・イェレミッチ総会議長殿、ゴードン・ブラウン国連グローバル教育担当特使殿、
尊敬すべき年長者と親愛なる兄弟姉妹の皆さん、きょう、久しぶりにお話しできることを光栄に思います。これだけの尊敬すべき方々
に囲まれることは、私の人生の中でも、すばらしい機会です。そしてきょう、故ベナジル・ブット首相のショールを身に着けられることは、
私にとって大きな名誉です。
どこからお話を始めたらよいかわかりません。人々が私にどのような話を期待しているのかもわかりません。しかし最初に、私たちを
すべて平等にお造りいただいた神に、そして私が早く元気になり、新しい生活を始められるよう祈ってくださった皆さんに感謝します。
人々は私に信じられないほどの愛情を示してくれました。私のところには全世界から、何千もの回復を祈るカードや贈り物が
届きました。そのすべてに感謝します。その素直な言葉で私を元気づけてくれた子どもたちに感謝します。そして、その祈りで私に
力を与えてくださった年長者の皆さんに感謝します。
私が再び元気な姿に戻れるよう助けてくださったパキスタンと英国の看護師、医師、病院職員の方々、そしてアラブ首長国連邦の
政府にも感謝したいと思います。
私は潘基文事務総長のグローバル・エデュケーション・ファースト・イニシアチブと、ゴードン・ブラウン国連特使、ブーク・イェレミッチ
総会議長の活動を全面的に支持します。そして、皆さんが絶えず発揮しているリーダーシップに感謝します。皆さんは私たち全員を
行動へと駆り立て続けています。
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、ひとつ覚えていてほしいことがあります。マララ・デーは私の日ではありません。きょうは権利を求めて
声を上げたすべての女性、すべての少年少女の日です。何百人もの人権活動家やソーシャルワーカーが、その権利を言葉で主張する
だけでなく、平和、教育、平等という目標を達成するために日々闘っています。テロリストによって命を奪われた人々は数千人、負傷した
人々は数百万人に上ります。私はその一人にすぎません。ですから私は、多くの少女たちの一人としてここに立っています。
私の役割は、自分の権利を主張することではなく、声なき人々の声を伝えることにあります。それは自分たちの権利、つまり平和に
暮らす権利、尊厳のある取り扱いを受ける権利、均等な機会を得る権利、教育を受ける権利を求めて闘ってきた人々に他なりません。
親愛なる皆さん、私は二〇一二年十月九日、左の側頭部をタリバン兵に撃たれました。友達も撃たれました。彼らは銃弾で私たちを
黙らせようと考えたのです。しかし、そうはいきませんでした。その時、沈黙の中から数千の声が上がったのです。
テロリストたちは私たちの目的を変えさせ、私の意志をくじこうとしたのですが、私の人生で変わったことはひとつだけでした。それは、
弱さや恐怖、絶望が死に絶え、その代わりに強さと力、勇気が生まれたということです。私は今までと同じマララです。私の意志も
変わっていません。私の希望も、夢もそのままです。
(>>2以降に続く)