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◆テロ対策？ 中国がウイグル王女題材にアニメ制作（朝鮮日報）
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中国政府が18世紀のウイグル族の王女だったイパルハン（香妃）を主人公とするアニ
メを制作する。中国の英字紙グローバル・タイムズ（環球時報英語版）と米ワシントン・
ポストが最近報じた。
イパルハンはウイグルが1759年に清によって征服された後、清の皇帝、乾隆帝（1711
－99）のきさきになった歴史上の人物だ。中国人の間では乾隆帝と愛に落ちた美しい姫
というイメージが定着している。海外メディアは、最近中国からの分離独立を要求する
ウイグル族のテロが相次ぐ中、中国が苦心の末に打ち出した文化戦略がアニメの製作だ
と分析した。
アニメのタイトルは「天香公主」で、来年末に中国全土に向け、全104回で放送される
予定だ。ストーリーはイパルハンが西域の邪悪な勢力に捕らえられた父を探し、冒険に
旅立つというものだ。
トウ江偉監督（トウは登におおざと）は「子どもたちが作品を通じ、漢族とウイグル
族の友情を学ぶことになる」と語った。
グローバル・タイムズは「アニメ、ドラマなど文化を通じ、子どもたちに国家のアイ
デンティティーと民族的和合意識を植え付ける必要がある。特にアニメは子どもたちに
影響を与える最も効果的な手段だ」と伝えた。
しかし、米CNNテレビの報道によれば、中国政府の立場とは異なり、イスラム教徒の
ウイグル族にとっては、イパルハンは中国に抵抗した英雄に近い。
乾隆帝は1759年、ウイグルを征服し、イパルハンを北京に連れ帰り、側室にした。し
かし、イパルハンは乾隆帝を最後まで拒み、結局は小刀で命を絶ったとされる。CNNは
「ウイグルの学者はイパルハンを中国皇帝の『性奴隷』として捕らえられていった悲運
のウイグル女性と考えている」と伝えた。
イ・ジェジュン記者 朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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