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大型旅客機の下でミサイルが爆発、機体は空中で四散した。 ミサイル発射を命じた男の暗号名は「悪魔」―。 298人の命を一瞬で
奪った17日のマレーシア航空17便、ボーイング777機の撃墜から24日で1週間。その時、上空や地上で何が起きたのか。取材や
報道を基に再現した。
図表 URLリンク(img.47news.jp)
夏休み、帰省、国際学会―。さまざまな目的の乗客283人と乗員15人を乗せてオランダ・アムステルダムからマレーシアの
クアラルンプールを目指した機体は、離陸から約4時間後の午後5時(日本時間同11時)ごろウクライナ東部に差しかかっていた。
政権部隊と親ロシア派武装組織が4月以降、戦闘を続けている地域だ。
親ロ派は政権側軍用機へのミサイル攻撃を繰り返し、既に10機以上を撃ち落としていた。14日には高度6千メートル超を飛行中の
ウクライナ軍輸送機アントノフ26も撃墜。ウクライナ航空当局は同日、同空域で民間機に約9800メートル以下を飛ばないよう要請。
マレーシア機は1万メートル超を飛んでいた。
緩やかに起伏する大地の片隅で、レーダー車両を従えた移動式ミサイルシステム、ブク地対空ミサイルが上空をにらんでいた。
現場はロシア国境から20キロ弱。欧米やウクライナは、ロシアからブクを得た親ロ派組織が操作していたとみる。
写真=22日、ウクライナ東部のマレーシア機墜落現場で、機体を調べるマレーシアの捜査官(ロイター=共同)
URLリンク(img.47news.jp)
高度2万メートルの弾道ミサイルさえ迎撃できるブクが大型の旅客機を追尾するのは容易だ。17便の機影は現地時間の
午後5時15分(日本時間同11時15分)、レーダーから消えた。専門家の分析では、ミサイルはマレーシア機の前方斜め下で爆発。
ロシア国境に近いウクライナ東部ドネツク州グラボボ村の草原に墜落し、地面に激突すると火の玉状に。黒煙がみるみる立ち上った。
ミサイル発射を命じたのは「ベス」(悪魔)の暗号名を持つイーゴリ・ベズレルという男だとウクライナ情報機関はみる。
「片翼はなく、きりもみ状態で落下した」「黒い破片が雨のように降ってきた」。目撃者はこう振り返る。機体の破片や遺体は約15キロ
四方に飛散。乗客の旅行ガイド本やみやげ、子供のおもちゃも大地に投げ出された。
ウクライナ保安局が電話盗聴記録として公表した録音によると、撃墜から20分後、親ロ派武装組織指揮官がロシア軍情報将校に
「われわれは飛行機を撃墜した。機体捜索と写真撮影に向かっている」と報告した。
その直後の別の「盗聴記録」では、親ロ派組織メンバー同士が「飛行機は空中でばらばらに破壊された。民間機なのはほぼ
100パーセント確実だ」などと会話。誤爆の可能性が浮上した。
午後5時58分、ロシアのインタファクス通信が航空関係筋の話として「マレーシア機墜落」を至急電で伝えた。
ソース(共同通信) URLリンク(www.47news.jp)