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【クアラルンプール】マレーシア航空を相次いで襲った惨事に、同社従業員は衝撃を受け、士気が低下し運航業務を忌避する者も
出てきている。
写真=クアラルンプール国際空港を歩くマレーシア航空の客室乗務員
URLリンク(si.wsj.net)
3月8日にマレーシア航空の旅客機が南シナ海上で消息を絶ち、7月17日には別の旅客機がウクライナ上空で撃墜され、多くの
パイロットや客室乗務員が死亡した。同社は従業員に激励の電子メールを送り、カウンセリングを提供するとともに、従業員の間に
広がっている雇用への不安にも取り組もうとしている。一方で、マレーシア客室乗務員全国労組の首脳は、「精神的に参って
運航業務に就けない者が出てきたとの報告をいくつか受けている」ことを明らかにした。
マレーシア航空の客室乗務員は3600人超で、そのうち常時1000人程度が乗務している。客室乗務員の心のケアに当たっている
組織の心理カウンセラーのHariyati Shahrima Abdul Majidさんは、「乗務員の多くは、3月8日の行方不明事件に対する心の整理が
まだついていないのに、今回の悲劇でたくさんのことを思い出させられている」と語る。
マレーシア航空は、客室乗務員やパイロットを中心に従業員の心理面のサポートに万全を期していると強調する。管理職は従業員
の健康状態を毎日チェックし、客室乗務員に声を掛けるようにしている。客室乗務員は飛行中協力して働くため家族のような固い絆で
結ばれている。ある管理者は「彼らの士気の低下は、飛行への不安ではなく、友人を失ったことへの喪失感から生まれている」と語る。
何人かの客室乗務員は、ソーシャルメディアに自分の感情を吐露している。そのうちの一人は、フェイスブックでウクライナで
撃墜された旅客機に搭乗していた先輩乗務員の家族を見舞ったときのことをこう綴っている。「私は悲しみをこらえ、泣くまいと
思っていた。だが、遺族と会うと涙が流れ、何も言えなくなった」。
ソース(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
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