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一方、ボコ・ハラムによるとみられるテロ攻撃は激しさを増している。
首都アブジャの繁華街にあるショッピングモール。閉鎖された敷地内に
焼け焦げた看板塔やガラスのない窓枠が残っていた。6月25日、このモールの
敷地入り口で2人の男が持ち込んだ爆弾が爆発し、付近にいた市民20人以上が
死亡した。
アブジャでは2011年8月に国連施設を狙った自爆テロが起きたが、
以降は比較的落ち着いていた。しかし、今年4月14日にアブジャ郊外の
バス停留所付近で爆発が起き70人以上が死亡。また、中部ジョスでも
5月20日、約120人が犠牲となる爆弾テロが発生。最近、中部でも攻撃が
頻発している。
アブジャのショッピングモールでのテロに遭遇した宝飾店店員の男性、
ヌワノガさん(28)が不安そうに話した。「あのときは地獄を見るようだった。
北部のテロがアブジャにまで広がった。このまま南に広がっていくと、
内戦のようになってしまわないか」
【ことば】ボコ・ハラム
2002年にナイジェリア北東部ボルノ州で結成されたイスラム過激派。
現地語で「西洋の教育は罪」を意味する。創設者のモハメド・ユスフ師は
09年に拘束され、殺害された。キリスト教徒が人口の半数を占める同国の
イスラム化を目指し、女性教育を行う学校などへのテロ攻撃や誘拐を
繰り返している。隣国カメルーンやチャドにも進出。アルジェリアを中心に
活動するイスラム過激派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ
(AQIM)」と訓練や戦術などで連携しているとみられ、勢力の拡大が
懸念されている。