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フィリピンのアキノ大統領が中国訪問を中止した問題で、中国が訪問の
条件として、フィリピンが国際司法機関に申し立てた南シナ海の領有権
争いをめぐる仲裁手続きの取り下げを求めていたことが2日、フィリピン
政府関係者の話で分かった。フィリピンが「受け入れられない」と拒否し、
中国はアキノ氏の訪中を断った。
中国は、領有権争いで2国間協議を主張しているが、対中強硬派の
フィリピンとは2年間、首脳レベルの対話をしていない。沖縄県・尖閣
諸島で対立する日本への対応と重なる。
中国は、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島でフィリピンが
実効支配するアユンギン(中国名・仁愛)礁からの撤退も要求していた。
アキノ氏は8月28日、中国で開かれる「中国東南アジア諸国連合(ASEAN)
博覧会」の開会式(9月3日)への参加を明らかにした。
フィリピン政府関係者によると、中国はASEAN各国に首脳級の派遣
を要請。博覧会に出席する中国の李克強首相とアキノ氏との会談も調整
していた。フィリピンには停滞する両国関係を打開する狙いがあった。
ただ中国はこの間、仲裁手続きの取り下げやアユンギン礁からの撤退を
再三求めてきた。フィリピンはアキノ氏の訪中公表に合わせ、要求には
応じられないものの首脳会談に意欲を示す考えを中国に伝えた。だが中国
からは「大統領の訪問は(両国の)利益になる時期が適切」と、訪中を
受け入れないとの返答があった。
香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国外務省当局者
が「そもそもアキノ氏は招待していない。フィリピンが両国関係の障害を
取り除き、健全な関係になるよう具体的な努力をすべきだ」と語ったと
報じた。
日本経済新聞
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MSN産経ニュース
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