12/12/31 08:27:13.47
インドネシア・スマトラ島で絶滅危惧種のスマトラゾウが毒殺される事件が増加している。
象牙目当てに加え、パーム油の原料であるアブラヤシ畑を荒らす「害獣」として駆除対象に
なっているとみられ、自然保護団体はインドネシア政府に対策強化を求めている。
世界自然保護基金(WWF)リアウ事務所によると、スマトラ島中部のリアウ州で今年11月、
メスのスマトラゾウ3頭の死骸が発見された。同州では今年、他に12頭が殺害されており、
昨年の計5頭から3倍に増加。同島北部アチェ州でも今月、1頭が白骨化した状態で見つかった
ほか、3月から6月にかけて、少なくとも計7頭が殺害された。
方法はいずれも毒物を混ぜた果物を使用した毒殺とみられる。
死骸の多くはアブラヤシ畑の近くで発見された。
スマトラ島では1980年代から製紙・パルプ用の植林やアブラヤシ農園の開発が本格化し、
スマトラゾウの本来の生息地である低地林の3分の2が失われた。
現在の生息数は2600頭前後とみられ、85年の推定数からほぼ半減している。
WWFリアウ事務所広報担当のシャムシダルさんは、
「ゾウ殺しは毎月のように起きているが、容疑者は一人も検挙されず、地元では
『普通の出来事』。当局は厳正に対処すべきだ」と訴える。
WWFは、有効な対策がとられなければスマトラゾウは30年以内に絶滅すると予測している。
ソースは
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今年11月10日、インドネシア・スマトラ島リアウ州のアブラヤシ畑近くで発見された、毒殺されたメスのスマトラゾウ
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