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(前略)
KFAR GVIROL、イスラエル--同級生の多くがエリート戦闘部隊への入隊を目指して
鍛錬を重ねるなかで、イダン・ヤウヤは「ウォークラフト(Warcraft)」--アゼロスという
架空世界を舞台にプレイヤー同士が戦う、リアルタイムのストラテジーゲームの世界に
はまり込んでいた。他の学生たちと違い、彼は学生時代の多くの時間をこのゲームとともに
過ごした。
4年後、軍の訓練学校を卒業し、なんとかイスラエル国防軍の特殊作戦部隊に入隊した学生たちは、
ガザ地区の郊外にある砂丘に配属され、同地区の監視とロケット弾迎撃の役目を与えられていた。
22歳になったイダン・ヤウヤは第167防空隊(Active Air Defense Wing 167)に入り、
イスラエルを防衛するアイアンドームの迎撃手として、多数のロケット弾を撃ち落とすという
役割を任されていた。そして驚くべきことに、彼はロケット弾迎撃数の記録を作り、同軍のエースに
なっていた。
「ギーク」から「エース」まで、イダンに対する軍内部での評価はさまざまだ。
しかし、かつてゲームのウォークラフトをしながら育ったイダンは、現実の戦争の最前線で
高く評価される兵士になっている。彼はIDFきってのミサイル迎撃手である。
アイアンドームは移動型のミサイル防衛システムで、ガザ地区やレバノン南部から
イスラエルに向けて発射されるロケットを撃墜するためのものだ。
このシステムは、レーダーがロケット弾やミサイルによる攻撃を検知するとその着弾地点を計算し、
市街地など危険なエリアであれば迎撃ミサイルを発射する。
ハマスやヒズボラなどのグループが地対地ミサイルをかき集めるなか、アイアンドームは
イスラエル軍にとってますます重要なものになりつつある。
強力な火力や戦闘機など圧倒的な軍事力を誇るイスラエルだが、近年可能性が取り沙汰されている
イラン核施設への攻撃がもし現実になるようなことがあれば、報復攻撃に対する
アイアンドーム部隊の仕事はこの上なく忙しいものとなるだろう。
イスラエルとアラブ諸国の対立関係は60年以上前に遡る。
そして両者の争いでは近年、ますます多くのハイテク兵器が利用されるようになっている。
IDFの参謀本部諜報局の少将であるアヴィヴ・コチャヴィは今年2月、イスラエルに向けて発射された
ロケット弾の数が累計で20万発に上ると話していた。ロケット弾からミサイル防衛システム、
レーダー、無人航空機まで様々なテクノロジーが戦争に利用されるなか、イダン・ヤウヤのような
兵士は各国の軍隊にとって大きな違いを生み出せる存在になっている。
コンピューターギーク、キーボードファイター、あるいは単に兵士……どんな呼び方でもいいが、
イダンのような人物は最新鋭の軍事技術を利用する戦争において、新たな英雄になりつつある。
「スクリーン上にはレーダーの点滅や通知、画像など様々な情報が表示されます。
戦略マップを見れば、どこから脅威が来るのかわかるでしょう。また、正しいターゲットに
照準が合っているかは常に確認しなければなりません。多くの情報があり、短時間に判断を下す
必要があります。こういったことはウォークラフトや他のオンラインストラテジーゲームと
共通しています」(イダン)
-続きます-