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インドの反原発 警察と衝突で死者も
9月11日 8時43分
原子力発電を推進しているインドで、10日、原発の稼働に反対する住民と警官が衝突して死者が出る事態となり、
原発を巡って政府と住民の対立が深まることも予想されます。
衝突があったのは、インド南部タミルナド州にあるクダンクラム原子力発電所の近くで、
9日、原発の稼働に反対する数千人の住民がデモ行進していたところ、これを制止しようとした警官隊と衝突し、
双方にけが人がでました。
さらに、この衝突に抗議するため、クダンクラムから北に40キロほど離れたトゥティコリン地区で、
住民350人余りが棒などを持って地元の警察署に詰めかけ、警官が発砲して住民1人が死亡したということです。
クダンクラム原発は、去年の秋に稼働する予定でしたが、
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて住民の反対運動が広がり、稼働の開始が遅れています。
インド政府は、経済成長に伴う電力需要の増加に対応するため原子力発電を推進し、
クダンクラム原発についても安全性に問題はないとしていますが、住民の間では原発に対する不安が根強く、
死傷者が出た事態を受けて政府と住民との対立が深まることも予想されます。
NHK
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