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イタリアの最高裁判所は7月31日、男性を「玉なし」と侮辱することは
罰金刑に相当する犯罪だとの判断を下した。
相手の男性のプライドを傷つける行為だというのが理由。
この裁判は弁護士のビットリオ(Vittorio)氏が、南部ポテンツァ(Potenza)の
法廷で応酬が白熱するなか「玉なし」と中傷されたとして、いとこで治安判事の
アルベルト(Alberto)氏を訴えていたもので、何年もかけて争われ、
イタリア全土の注目を集めていた。
ANSA通信によると、マウリツィオ・フモ(Maurizio Fumo)判事は判決文で、
「使われた言葉は下品なうえ、相手を傷つける性質を持った表現だ」と述べた。
「相手に生殖能力がないことを指摘するのみならず、性格の弱さや決断力、能力、
一貫性といった男性の長所とみなされている特徴が欠如していると示唆している」
(フモ判事)
最高裁はまた、「玉なし」発言がビットリオ氏の職場で、
しかも第3者の前で行われた事実について、同氏の評判を損なう行為とみなせる
と認定した。
原告側弁護人は、「玉なし」発言は「ビットリオ氏が(睾丸を)備えていないので
他の男性よりも劣っている」ことを意味すると主張していた。
罰金の額はこれから決定される。
判決では、女性に対する同様の中傷が犯罪にあたるかどうかについては言及しなかった。
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