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米有数レアアース鉱山、復活=10月から年産2万トン-日本にも輸出
【マウンテンパス(米カリフォルニア州)時事】世界有数のレアアース(希土類)鉱床を持つ
米カリフォルニア州南部のマウンテンパス鉱山で、
生産設備が刷新され、10月に年間約2万トンでの生産が本格化する。
かつてレアアース生産で世界をリードした鉱山の復活で、
中国が世界生産の97%を占めるレアアース業界の勢力図が塗り替えられるか注目されそうだ。
敷地面積約9平方キロと東京ドーム約200個分に相当する広大な鉱山の新施設が24日、報道陣に公開された。
同鉱山のレアアースは一時、世界のカラーテレビの材料に使われるなど、1980年代まで世界需要のほとんどを担っていた。
だが、90年代に入ると安い中国産に押されて競争力を失い、2002年に生産休止に追い込まれた。
その後、携帯機器やハイブリッド自動車などにレアアースが幅広く使われるようになり、
価格が回復したことで生産再開の道が開かれた。
鉱山を運営する米レアアース大手モリコープは11年1月から8億9500万ドル(約700億円)を投じて整備を開始。
自社開発した水処理技術などを使い、生産コストを従来の7分の1に引き下げ、中国勢の5分の1の水準になったという。
世界のレアアース需要は現在、年間約13万6000トン。同鉱山の生産能力は来年半ばに4万トンに拡大する計画だ。
モリコープのスミス社長兼最高経営責任者(CEO)は「中国以外の調達先の多様化につながる」と強調している。
鉱山からは、岐阜県に建設中の合弁磁石工場向けにレアアースのネオジムも輸出される。(2012/07/25-16:35)
時事通信
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