12/07/17 13:47:34.29
米海洋大気局(NOAA)の米国立気候データセンターは16日、
米国は1956年代以来最悪の干ばつに見舞われているとの報告をまとめた。
各地で作物や牧畜への被害が広がり、ミシシッピ川は水位が低下、節水のため
猛暑にもかかわらずプールを閉鎖した自治体もある。
同センターによると、6月に短期間でも中程度以上の干ばつに見舞われた地域は
全米の約55%に上った。これは1956年12月に記録した58%に次ぐ数字。
中でも深刻あるいは極度の干ばつに見舞われた地域は、5月の23%から
6月には33%に拡大した。
中西部イリノイ州のクイン知事は「これほどの干ばつは見たことがない」と述べ、
州議会に対策強化を訴えた。16日にはこれまでの26郡に加えて新たに7郡を
被災地に指定し、農家が政府の救済金を申請できるようにする方針。
1925年以来の干ばつに見舞われている南部アーカンソー州では、
池が干上がって井戸水も需要に追い付けなくなり、牧場の水の調達が難しく
なっている。餌や水がやれなくなって牛を手放す牧場も増えているという。
農務省によれば、トウモロコシの生産量が多い18州では、
今週の統計で作付けされたトウモロコシの38%が不作となり、
昨年の11%に比べて大幅に悪化した。
ルイジアナ州ニューオーリンズを流れるミシシッピ川は水位が低下したため
塩水が上流に流れ込み、水の供給への影響が懸念される事態になった。
当局は塩水の流入を食い止める水中防護壁の建設準備を進めている。
これまでに被災宣言を出した州は26州に上り、緊急節水命令を出す自治体も相
次いでいる。ミズーリ州ウォレントンでは芝生の水やりが禁止され、
洗車サービスは営業を停止、不要不急の水の利用を禁止する一環として
市営プールも閉鎖された。
NOAAの報告によれば、今年の6月は世界で1880年に統計を取り始めて以来
4番目の暑さを記録した。世界の気温は1985年2月以降328カ月連続で、
20世紀の平均気温を上回る状況が続いている。
ソースは
URLリンク(www.cnn.co.jp)
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