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ASEAN 南シナ海巡り対立
7月10日 6時19分
9日、カンボジアで開かれたASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議で、
共同声明に盛り込む南シナ海の領有権問題の文言を巡り、
フィリピンと議長国カンボジアが激しく対立していたことが分かり、
領有権問題で各国の足並みがそろわない現状が浮き彫りになりました。
ASEANは9日、カンボジアの首都プノンペンで外相会議を開き、
加盟国の一部と中国が対立している南シナ海の島々の領有権問題で、
平和的な解決に向けたルールづくりを進めていくことで合意しました。
しかし、9日採択される予定だった共同声明については時間内に合意できず、さらに調整を続けることになりました。
これについてASEANの外交筋は、共同声明に盛り込む領有権問題の文言を巡り、
中国との対立を深めるフィリピンと、中国との経済的な結びつきが強い議長国のカンボジアが
激しく対立していたことを明らかにしました。
具体的には、フィリピンが南シナ海の浅瀬を巡って2か月以上、中国の船舶と対じした問題を声明に盛り込むよう求めたのに対し、
カンボジアが強く反対したということです。
南シナ海の領有権問題についてASEANは多国間の枠組みで解決を目指す考えですが、
中国と対立する国がある一方で必要以上に中国を刺激したくないという国もあり、
各国の足並みの乱れが浮き彫りとなっています。
NHK
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