12/05/30 12:13:41.48
米軍のミサイル防衛(MD)システムや大型軍用機、ヘリなど近代兵器の数種類に、
多数の中国製偽造電子部品が組み込まれていたことが、米議会上院軍事委員会の調査で
28日までに明るみになった。
この種の偽物部品は兵器の性能を大きく狂わせる危険があるとして、同委員会は
米軍や政府に警告を発した。
同軍事委員会(カール・レビン委員長)がまとめた報告書「国防総省の供給系統での
偽造電子部品の調査」は、米軍の各種兵器の電子部品について多数の専門家を投入して
1年以上かけて調査した結果として、「2010年までの2年間の国防総省への
調達兵器のなかで合計1800件、部品個数だと100万個以上の偽造電子部品を
発見した」ことを明らかにした。
偽造製品の製造元については、「約100件の追跡調査のうち70%以上が
中国であることが確認された。
残る大多数も他の諸国を経由したとはいえ中国製の疑いが濃い」という。
同報告書は具体例として、ロッキード・マーティン社が開発し、米軍がすでに配備
を始めたミサイル防衛局の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の
ミッション・コンピューターに中国製の偽造電子部品が使われていたと指摘した。
また、レイセオン社製造の米海軍ヘリコプターSH60Bの
前方直視赤外線システム(FLIR)内部の電磁妨害濾波器(EIF)3基に
偽造電子部品が組み込まれていたことも発覚した。
FLIRは暗視やミサイル発射照準の機能を持ち、内部のEIFに欠陥があれば
同機能が削がれる。
米国軍事部品企業のL3ディスプレー・システムズ社製の軍用機用表示盤でも、
500基以上に偽造品のメモリーチップが内蔵されていたことが確認された。
同表示盤は米空軍の輸送機C130JやC27J、C17、米海兵隊のヘリコプター
CH46に装備され、パイロットにエンジンや機体、燃料の状況を知らせるが、
欠陥チップは表示盤の機能を削ぎ、重大な危険を招く。
さらに、ボーイング社製の対潜、対艦戦闘用大型軍用機P8Aポセイドンの
氷付着探知モジュールは、新品を装った偽造部品だった。同モジュールの欠陥
同機の飛行に危険を招きかねない。
同報告書はEIF、同表示盤、同モジュールの3例の偽造部品の製造元として
中国・深●(=土へんに川)の中国系企業3社を特定した。
この種の偽造品・模造品は、機能が当面は本物に等しい場合もあるが、障害を生じる
危険性が高いという。
同報告書は総括として、米軍当局に今後兵器類の調達に際し、製品や部品の製造企業の
実態調査を厳しく実行し、警戒を強めることを勧告するとともに、米政府にも監視を
強化することを求めた。
ソースは
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
dat落ちしていますが、関連スレは
【米中】米軍装備に偽造部品100万個 7割が中国製 米上院委調査[11/11/08]
スレリンク(news5plus板)