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世界三大珍味のひとつといわれるフォアグラの生産過程で、アヒルやガチョウなどに
強制的に餌を与えるのは動物愛護の精神に反するとして、米カリフォルニア州で
7年前に制定された強制餌付けの禁止法の猶予期間が、6月末に終了する。
フォアグラを扱うレストランのシェフらは、禁止法の撤回を求めて土壇場の論争を
展開している。
フォアグラはアヒルやガチョウに大量の餌を与えて肥大させた肝臓で、
通常の10倍程度の大きさになる。
のどにパイプを差し込んで強制的に餌を流し込む方法は残酷だというのが、
禁止派の意見だ。
一方、フォアグラ好きのシェフや料理専門家は「アヒルやガチョウには咽頭反射が
ない」「魚を丸のみするのに慣れている」「体重が増えるのは渡り鳥の習性だ」と
反論してきた。
禁止法案には、より残酷でない餌付けの方法に切り替えるための猶予期間が
設けられていた。しかし7月1日以降、同州で強制餌付けによって生産された
フォアグラを販売することは違法となる。
サンフランシスコ市内のレストランのシェフ、クリス・コセンティノ氏は、
禁止派からの脅迫やレストラン前での抗議デモに直面しながら、禁止法の撤回を
求めてきた。「食肉に関しては、抗生物質を多用する工場飼育などの方が大きな
問題だ」と話す。
動物愛護団体の活動家が「強制的に餌を与えられたアヒルの死亡率は10~20倍に
跳ね上がる」「飼育場ではおびえたアヒルを手づかみにしてパイプを突っ込んでいる」
と指摘するのに対し、同氏は「ニューヨークの飼育場を訪問したが、環境は良好だった」
「人間が入っていけばおびえるのは自然なこと」と強調する。
だが今のところ、同氏らに賛同して州議会で撤回を提案する議員は現れていないのが
現実だ。
なお、同州内にある唯一のフォアグラの生産者はこの法案に賛成している。
ソースは
URLリンク(www.cnn.co.jp)