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フランス大統領選挙は、日本時間の２３日未明に投票が締め切られ、これまでの開票の結果、
最大野党「社会党」のオランド候補と現職のサルコジ大統領がそれぞれ１位と２位を占め、
来月６日に２人による決選投票が行われることが確実になりました。
２２日に投票が行われたフランス大統領選挙は、日本時間の２３日午前３時に投票がすべて締め切られ、
開票作業が続いています。フランス内務省によりますと、開票率７９％の時点で、
最大野党「社会党」のオランド候補の得票率が２８％、現職のサルコジ大統領が２６．９％、
続いて極右の「国民戦線」のルペン候補が１９％などとなっています。
１回目の投票で当選するために必要な過半数の票を得る候補はいない見通しで、
オランド候補とサルコジ大統領の上位２人による決選投票が、来月６日に行われることが確実になりました。
これを受けてオランド候補は、地元である中部の都市チュールで演説し、
「私は１位になった」と勝利を宣言したうえで「この結果はサルコジ大統領の５年間に罰を与えたものだ。
変化を止めることはできない」と述べ、決選投票で政権交代を実現しようと訴えました。
またサルコジ大統領もパリ市内で支持者を前に演説し、
「決選投票はどちらが、今後５年間、フランス国民を守ることができるかを問うものだ」と述べました。
そのうえで決選投票に向けて、経済、社会、それに国際関係の３つの分野をテーマに
テレビ討論を３回行いたいと提案し、オランド候補との直接対決で逆転をねらう考えを示しました。
今回の選挙では、信用不安に対する経済政策が主な争点となり、サルコジ大統領は
国民に不人気な財政緊縮策をとったことや景気の低迷で厳しい選挙戦を強いられたのに対し、
オランド候補は緊縮策ばかりでは景気を悪化させるだけだとして雇用対策などを強調し優勢を保ってきました。
最新の世論調査では、２人による決選投票の場合、オランド候補がサルコジ大統領への批判票を集めて支持を広げ、
１０ポイント近く引き離しています。信用不安が続くヨーロッパの国々では去年、政権交代が相次いでおり、
フランスでミッテラン大統領以来、１７年ぶりに社会党出身の大統領が誕生するのか決選投票が注目されます。
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オランド候補とサルコジ大統領
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