12/03/22 18:53:33.89
白人自警団員が黒人少年を射殺、全米に波紋
2012年03月22日 14:34
【3月22日 AFP】米フロリダ(Florida)州で丸腰の10代の黒人少年が白人の自警団長に射殺された事件が、
人種差別によるものではないかとして全米の関心を集め、司法省や米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出している。
事件は前月26日夜、フロリダ州中部サンフォード(Sanford)で起きた。
外部の人間が入れないよう門や塀で囲まれた「ゲートコミュニティー」で、
トレイボン・マーティン(Trayvon Martin)さん(当時17)が買い物から自宅へ帰る途中、
コミュニティーの自警団長ジョージ・ジマーマン(George Zimmerman)容疑者(28)に射殺された。
ジマーマン容疑者はヒスパニック系の白人男性で、正当防衛を主張して釈放された。
ジマーマン容疑者はマーティンさんを射殺する前、フードをかぶった不審な人物がコミュニティー内を歩いていると
警察に緊急通報していた。
緊急通報電話のオペレーターが不審人物の人種を尋ねると、ジマーマン容疑者は黒人だと答えた。
オペレーターは不審人物を追わずに警察の到着を待つよう伝えたが、ジマーマン容疑者は
その後すぐにマーティンさんを撃ったとみられる。事件当夜は雨が降っていた。
だが、マーティンさんの遺族の代理人は20日、会見を開き、
買い物帰りだったマーティンさんは雨にぬれないようにフードをかぶっていただけだと主張した。
また、事件当時、携帯電話でマーティンさんと話していたガールフレンド(16)の証言が、
ジマーマン容疑者の主張と矛盾しているとして同容疑者の逮捕を求めた。
マーティンさんのガールフレンドは米ABCテレビに対し、当時マーティンさんはジマーマン容疑者に
「見られていたのでフードを被った」と話していたと証言。
その後、同容疑者を見失ったと言ったため、走って逃げるように告げたが
マーティンさんは走らずに「早足で歩く」と答えたと述べている。
サンフォードのゲートコミュニティー前では、事件後から人権活動家やNGO団体などが
ジマーマン容疑者の逮捕を求める抗議行動を展開している。
人種、性別、障がいの有無、宗教、出身国などに基づく差別を調査する司法省公民権局は、
「あらゆる証拠について徹底的かつ独立したレビューを行う」と発表。
FBIも人種差別の疑いがあるとして事件の捜査を始めた。
4月10日に収入や人種などを考慮して選ばれた市民による大陪審が開かれ、
ジマーマン容疑者を起訴するかどうかを決める。
(c)AFP
URLリンク(www.afpbb.com)