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URLリンク(sankei.jp.msn.com)
クリスマス商戦を彩るゲーム業界だが、今年の国内市場に“厳冬”の兆しがみえている。
主役のはずの任天堂の据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」が販売不振に苦しむ一方、
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と米マイクロソフト(MS)は、
新型据え置き型ゲーム機の投入で海外を優先し、日本発売を先送りにするからだ。
年間売上高の3~5割を稼ぐかき入れ時だが、任天堂は好調を持続する携帯型ゲーム機
「ニンテンドー3DS」に頼らざるを得ないを情勢だ。
「まさか6千本程度とは…」。
ゲーム雑誌「ファミ通」を出版するKADOKAWAが8月28日に発表したゲームソフト週間売り上げ
ランキングに、関係者に衝撃が走った。
同24日発売のWiiUのソフト「The Wonderful(ザ・ワンダフル)101」は前評判が高く、
今後の試金石として注目されていた。ところが結果は発売初週が6663本の売り上げで10位。
発売3週目には30位内からも姿を消した。
WiiUは昨年12月、大ヒットした「Wii(ウィー)」の後継機として国内で発売された。発売週こそ
約30万台を販売したが、その後低迷して累計百万台強にとどまる。Wiiが平成18年の発売から
国内で1270万台を売り上げているのとは対照的だ。
任天堂は、Wiiの生産を終了してWiiUの販売に専念する方針で、31日には「マリオ」など
人気ソフトを同梱したWiiUを数量限定で発売するなどして巻き返しを図るが、ソフトが
売れないことによるゲーム会社離れが進んでいる。
一方、ライバルのSCEは11月に約7年ぶりの新型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」を
欧米で発売するが、日本では発売を来年2月に延期した。SCEのアンドリュー・ハウス社長は
「PS4ならではのコンテンツを提供することが一番大事だ。日本人のゲーム愛好家が喜ぶ
コンテンツがそろう時期に発売する」と説明する。
MSも11月、約8年ぶりの新型ゲーム機「Xbox One(エックスボックス・ワン)」を北米など
13カ国で発売するが、日本発売はいまだ「未定」。ゲーム機の刷新はファンにとって関心事だけに
相次ぐ“ジャパン・パッシング”(日本外し)に対する失望感は大きい。
市場規模の大きい欧米を優先した両社の姿勢は、業界にとって最大の商機を逃しても惜しくない
程度に日本のゲーム市場の存在感が低下した表れかもしれない。
任天堂は今期の業績予想で営業利益1千億円を“公約”に掲げるため、WiiUより好調な
携帯型ゲーム機3DSに注力せざるを得ない事情があり、任天堂幹部は
「WiiUはソフトが出そろう来年が勝負」と説明する。
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