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■クライアントは足元を見て、安いギャラを「ふっかける」
「でもいまでは、ネット上にフリーのイラスト素材が大量にある。pixivなどのイラストSNSを通じて
アマチュアのイラストレーターに依頼することも可能。『高価なプロの絵よりも、安価なアマの絵』
というクライアントは少なくない。この傾向は、特にウェブサイト用のイラストや
ソーシャルゲーム用のイラストで顕著ですね」
ギャラのいい仕事だけ請け負い、報酬の低い仕事はどんどん切っていけば、クライアントの意識も
変わってイラストレーターの立場も上がるのではないか? そんな疑問をぶつけてみたが……。
「名の売れたイラストレーターならともかく、駆け出しのイラストレーターは報酬だけでなく
実績がほしい。たとえギャラが安くても『この雑誌で描きました!』という実績があれば、
それが認められて大きな仕事につながるかもしれない。だから若手イラストレーターは
仕事を選り好みできないし、タチの悪い一部のクライアントは足元を見て安いギャラをふっかけてくる」
2013年4月3日に開かれた政府のクールジャパン推進会議では、ポスターやキャッチコピーの
制作に関してクリエイターが無報酬で参加するべきだとも提言された。
国がこんな調子なのだから、企業がイラストレーターを“買い叩く”のも無理はないが、
それでは新たな才能は育たない。イラストの道を断念する人も増えてしまうかもしれない。
(了)