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フィリップ・K・ディックさんのSF小説をリドリー・スコット監督が映画化した「ブレードランナー」(1982年公開)を
ほうふつとさせる酸性雨が降り、退廃した近未来の街やガジェット、レプリカントとの戦闘、
ウィリアム・ギブスンさんのSF小説の影響と思われるAMPのレビア・マーベリックが
電脳世界で戦うシーンなどサイバーパンクと呼ばれるSF作品の設定を取り入れていたことも話題となった。
麻宮さんが「『ブレードランナー』には、リスペクトがあります。舞台と同じ時代、
日本はどうなっている……というところから設定を考えたところもある」と話すように
「ブレードランナー」には特に大きな影響を受けたようだ。
◇メディアミックスの先駆け
「サイレントメビウス」が連載をスタートした80年代後半で斬新だったのが、コミックス1巻が
ドラマCDと同時発売されたり、アニメ化の前にPCゲーム化されたりするなど当時は珍しかった
メディアミックスを積極的に展開していたことだ。
「連載していた『コンプティーク』はPCゲームの雑誌だったこともあり、ゲーム化は企画段階から
考えていた。ゲーム化の前に、マンガは音が聞こえないけど、キャラの声とBGMがほしいと思っていたので
CD化のアイデアがあった。当時はドラマCDは珍しかったのですが」
とメディアミックスは麻宮さんのアイデアだったようだ。
数々の斬新な設定や展開で、その後のマンガやアニメのアーキタイプとなった「サイレントメビウス」。
88年の連載スタートから25年たった今年、復活する「QD」の展開も注目される。
(了)