12/04/10 14:47:49.03
特集 『ナディアの舞台裏』その(2)国会で決められた「動画や撮影は韓国に発注せよ」
もう一つ『ナディア』に関しては、枷がありました。
これは当時僕らも実際に言われたことです。最終的には確認してないし、
僕にはわからないこと・調査できないこともあって「事実だ」とは断言できないんですけど、状況証拠だけはいっぱいありました。
当時、韓国政府と取引というか、契約みたいなものが成立していたそうなんです。
韓国の作画スタジオとNHKというレベルの話ではないです。
日本国政府と韓国政府との間で、取り決めがあったらしいんですよ。
それは別に密約とかではなくて、もっと健全で、文化的なものです。
日本政府が「韓国がこういう事をするなら、それに対してお助けしますよ」と申し出て、
韓国側も「資金援助とかじゃなくて、文化的支援だったら喜んで受けますよ」というやりとりをした。
その取り決めの中に「アニメの作り方を教える」という項目もあったんですね。
その一環として企画された『ふしぎの海のナディア』は、アニメを作るという目的以外に、
NHKならではの「韓国のアニメスタジオにアニメの作り方を教える」という命題があったわけです。
それは具体的に言うと、作画以降の、動画と仕上げ、撮影のほとんどの工程を韓国でやらせるということです。
僕が説明されたとき、東宝とグループ・タックのプロデューサーからは「これは国会で決まったことだから」って言われたんですよ。
『天才バカボン』(赤塚不二夫、一九六七)の台詞じゃないんですから。
「誰が決めたんだ? 国会で青島幸夫(一九三二~二〇〇六。作家、タレント、政治家)が決めたんだ」って。冗談みたいですよね。
ほんとに真顔でそういう風に言われたんですよ。
誰か調べる気がある人があれば調べてください。
『ナディア』のオンエアの二年ぐらい前に、国家レベルの申し合わせの一つに、アニメーションの作り方を教えるってのがあった。
おそらく事実なんだとおもいます。
その結果、「NHKが作るアニメは、作画の何パーセント以上は韓国国営の世映動画★というところに発注する」と決まっていた。
これを知ったときはびっくりしましたよ。
貞本君が浮かぬ顔なのもわかりましたよ。
『オネアミスの翼』にしても『トップをねらえ!』にしても、基本的にガイナックスがやりたい放題で作ったんですよ。
最終的には作画監督なんだけど動画まで描いちゃえとか。
庵野君も、赤井君もみんなでセルも塗っちゃえとか。
いざとなったら撮影さんのとこに行って自分でカメラ、パチパチパチパチ撮っちゃえとか。そういう勢いがあったんです。
でも、これが急に出来なくなっちゃうんです。
しかも、当時の韓国の作画レベルは、大変不安定でした。
日本のスタジオより上手いスタジオもいくつもありました。
でも、そんなスタジオでも仕事が忙しくなるといきなり、本当に酷い絵が返ってくる。
それどころか、何も帰ってこないで、音信不通になる。
『ナディア』の場合は作画発注だけでなく、何を発注するかもまちまちなんです。
こちらからセルを送るとフィルムで帰ってくるということもある。
動画を宅急便で送ったら、フィルムになって帰ってきちゃうこともあります。
『ナディア』ではないんですけど、コンテを韓国に送ったらフィルムになって返ってくる場合すらありました。
そういう作品はほんとに「神様にお願い」なんですね。
(一部抜粋。全文はソースをご覧ください)
URLリンク(blog.freeex.jp)