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バイオリニスト葉加瀬太郎氏がまだクライズラー&カンパニーのメンバーとしてバンド活動していた頃、コンサートの合間ネタに
「宇宙戦艦ヤマト」というのがあった。要は、同アニメにおける登場人物の台詞だけでなく擬音まで忠実に口で再現しながら、波動砲発射までを
演じるというものであった。
葉加瀬氏は1968年生まれ。同世代ゆえ、僕同様「ヤマト」に熱中したのは想像に難くない。そのヤマトのビジュアル的魅力の1つに「操舵室」が
あった。巨大なディスプレイが頭上に広がる下、様々な電子計器が並び、宇宙の中で光を発していた。そのハイテク感にしびれ、夢見た少年は
少なくない筈。
多くの男子は、計器類を好む。という事で、今回はメータのお話。車の世界には長年、「高級車ほどメータ類が多い」という、いわば法則が
あった。それは戦前の高級車を見れば明らかで、高度計まで備えたモデルも数々あった。1960~70年代にも、メータに関するちょっとしたお約束と
いえるものがあった。
デラックス仕様は、速度計、回転計、そして燃料計やオドメータを包括したコンビネーションメータ等が並んでいたのに対し、スタンダード仕様は
回転計がなく、かわりに巨大な時計が収まっていたり、黒い蓋がはまっていたものだ。
因みに蓋はカメラのレンズキャップ以上に貧弱で、車名や意味不明の星型マークが刻まれていた。
「ほーら、高いグレードを買わないから、こういう事になるんだよ」と無言の仕打ちをしている感じだった。
つまりメータの数を見れば、その車のグレードがわかったのである。特にスポーツカーは、コンビネーションメータの一つ一つを独立させたり
油圧計や時計を加えたりして、ずらりと並んでいるメータが高性能の証しだった。
ただしぶっちゃけた話をすると、僕自身は少年時代、メータの「数」には興味がなかった。それは回転計はおろか水温計や油圧計の存在意義が
わからなかった事に加え、メータが多数ある事は「この車は常時監視していないと危ないですよ」と言っているようなものに感じたのだ。
それよりも、イタリアのカロッツェリアがコンセプトカーで試みた、グラフィックを使った斬新なメータや、数字が記された円筒がクルクルまわる
シトロエンのCXやBXのメータデザインに魅力と未来を感じたものだ。
>>2-5あたりに続きます。
▽ソース:webCG (2012/02/24)
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▽画像
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「ベルトーネ・ランチア・ストラトスHFゼロ」(1970年)の計器類。42年前の作品とは思えない未来感覚を見よ。
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「イタルデザイン・カプスラ」(1982年)。メータをステアリングコラムの中に包括してしまう画期的アイデア。
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「シトロエンCXプレスティージュ」(1975年)
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市販日本車初のデジタルメータを装備した初代「トヨタ・ソアラ」。
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スピードメータと回転計を同軸上に配置した初代「ホンダ・プレリュード」や2代目「シビック」(写真)に採用された同軸ターゲットメータ。
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「ルノー・トゥインゴ」(2004年)。