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少年と妖怪の触れ合いを描くアニメ「夏目友人帳」に登場する多くの風景のモデルになった人吉球磨地方で、
アニメなどの舞台になった場所を訪ねる「聖地巡礼」の観光客が増えている。
夏目友人帳は、県出身の漫画家緑川ゆきさんの作品。人吉球磨の市町村などでつくる「ひとよし・くま旬夏秋冬
キャンペーン実行委員会」が、昨年夏からタイアップして観光PRを展開している。
「夏目友人帳探訪マップ」はその一つで、8カ所をアニメに登場したシーンで紹介している。訪ねてみた。
まず、人吉市のJR肥薩線人吉駅は、駅前とホームの2カ所。田町菅原天満宮は、住宅などが立て込んでいる一帯に
あるこぢんまりした神社だ。
社殿には「夏目探訪帳」というノートが置いてある。昨年8月から書き込みが始まり、現在2冊目。ファンは全国各地から
訪れ、3、4回目という人も多いようだ。記入しているのは延べ300人近くとみられる。
人吉駅と天満宮には今月、実行委が夏目友人帳の人気キャラクター「ニャンコ先生」のスタンプを置いた。スタンプを見に
来たという人吉市の西さゆりさん(27)は「人と妖怪の友人関係は見ていて癒やされる。人吉球磨がモデルとすぐ
に分かった」と話していた。
天満宮には人吉温泉観光協会が絵馬も用意。夏目友人帳への熱い思いなどが書かれ、赤い鳥居の横に鈴なりに
掛けられていた。天満宮のすぐ近くの胸川もモデルになった場所だ。
国道445号を車で北上し、天満宮から25分ほどで相良村の晴山[はるやま]バス停に到着。来た道を戻り、
人吉市街地を通り抜けて肥薩線の大畑[おこば]駅までは40分ほどだ。晴山バス停、大畑駅にもスタンプがある。
大畑駅はもともと鉄道ファンに人気の駅。訪れた人が記念に書き込むノートは以前からあったが、記述から最近はアニメ
ファンが増えているのが浮かぶ。
次いで球磨川に架かる歩行者・自転車専用の天狗[てんぐ]橋(人吉市)、松谷棚田展望所(球磨村)を訪れ、
8カ所全てを回った。この日出会ったのは西さんだけだったが、多くのアニメファンが人吉球磨地方に注目しているのは
間違いない。従来とは違う層を地域に呼び込むチャンスが訪れている。(津留三郎)
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