産経抄ファンクラブ第197集at MASS
産経抄ファンクラブ第197集 - 暇つぶし2ch715:文責・名無しさん
14/05/02 06:41:48.52 u9iTR5Y30
【産経抄】カタカナの呪術 5月2日
 近頃、記事にカタカナ語が多すぎると、読者からよくお叱りを受ける。もっとも戦前は、憲法をはじめとする法令から教
育勅語まで、仮名は全部カタカナだった。
 ▼なぜ、平仮名よりカタカナに権威があったのか。日本語についての著作も多いテレビプロデューサーの鴨下信一さんに
よると、漢文の訓点を由来とするカタカナは、もともと「音を写す仮名」だった。
 ▼同時に、文章のなかで「音を発する」機能がある。それゆえに「不思議な呪術性」が生まれたのではないか、というの
だ(『昭和十年生まれのカーテンコール』幻戯書房)。鴨下さんはその証拠として、カタカナが使われることによって凶々
(まがまが)しさが増す、犯罪の脅迫文を挙げている。
 ▼札幌市北区で、今年に入ってカセットコンロ用ガスボンベ爆発が相次いでいる。しかも犯行の手口が、次第にエスカレ
ートしていた。道警官舎1階で起きた5件目の爆発では、現場から約2千本ものくぎが見つかっている。一歩間違えば、死
者が出る恐れもあった。緊張が高まるなか、区内に住む51歳の女が逮捕された。近隣住民は、ひとまず胸をなで下ろして
いるだろう。
 ▼これまで犯行をほのめかす手紙が、道警や地元メディアに4通届いている。「ノコツテイルノハ ニクシミダケデ ア
リマス」「メモアテラレナイヨウニ シヨウカト カンガエテオリマス」。テレビ局のキャスターにあてて、すべてカタカ
ナで書かれた4通目の手紙には、犯行予告と札幌北署への憎しみが、おどろおどろしい言葉でつづられていた。
 ▼女は容疑を否認しており、事件の全面解決までには、時間がかかりそうだ。ともあれ、カタカナの「呪術性」がこんな
物騒な事件で発揮されるのは、まっぴらである。


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