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【産経抄】2月5日
櫻井よしこさんが3日付の本紙コラム「美しき勁(つよ)き国へ」で朝日新聞の
報道姿勢を明快に批判している。安倍政権の集団的自衛権行使容認、靖国神社参拝などを
非難し続けることに対し、中国の軍拡など現実を見ない「観念論」だというのである。
▼中でも昨年成立した特定秘密保護法への「朝日」の攻撃はすごい。櫻井さんによれば
昨年8月から今年1月までに、反対の社説を26本、「天声人語」でも10本のコラムを
書いている。内容への批判は櫻井さんにお任せするとしても、その「手数」の多さは驚きだ。
▼むろん新聞には放送法のような制約はない。批判精神や時には「毒」も必要なことは
言うまでもない。だが1本の法律をこれほど執拗(しつよう)に攻撃する粘着力には
恐れ入るばかりだ。しかも社説やコラムだけではない。少し古いが、1月6日付の
「朝日歌壇」がそうだった。
▼4人の選者がそれぞれ投稿された10首の歌を選んでいる。ところがその中の1人が
選んだのは、8首までが明らかに秘密保護法批判の歌なのだ。中には「特定秘密保護法
反対」を、呪文のように唱えた歌もあった。法の中身を曲解しているとしか思えないものも
あった。
▼他の1人の選者も3首、同趣旨の歌を選んでおり、まるでシュプレヒコール集である。
朝日歌壇は一昨年8月にも「原発反対」の歌をズラリ並べたことがあった。自社の主張を
通すため、社説やコラムで飽き足らず投稿まで総動員しているのではと疑いを持ってしまう。
▼ことに事実を離れたような歌は人に受け入れられやすい。となると誰も国際情勢に
無関心なまま、子供までが「アンポハンタイ」と呪文のように叫んでいた昭和35年の
夏が思い出されてならない。まさに「観念論」の世界であった。