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4月28日(日)朝日新聞東京版朝刊「声」欄
「議員の靖国参拝 誰のために」 非常勤講師 森本清武(千葉市緑区 70)
国会議員の集団靖国参拝に疑問を感じました。先の大戦で近隣アジア諸国の
人々にどれほどの被害を与えたか考えたことがあるのでしょうか?
私の父は1944年にミャンマーのインパール作戦で戦死しました。私は父の
ことを何一つ覚えていません。3歳の時、父親に抱かれている唯一の写真を見て、
「この人どこのおじさん」と聞き、祖母と母が涙したそうです。
昨年97歳で亡くなった母は、私たち兄弟3人を70年近く一人で育て上げました。
その間の経済的、精神的苦労はどれほどだったか。私たちには決して弱音を吐かず、
立派に育ててくれました。母のように夫や肉親を亡くした人が個人的に靖国参拝
することに異存はありませんが、国会議員達は集団で、一体何のために参拝するの
でしょうか。
父の遺骨はありません。遺骨が無くても父は故郷の墓で眠っています。
それで良いと思います。父が靖国神社に祀られていると聞いても私は
何も誇らしく感じません。愚かな戦争を反省し、近隣諸国と友好を図る
ことこそが政治家の務めではないでしょうか。