産経抄ファンクラブ第175集at MASS
産経抄ファンクラブ第175集 - 暇つぶし2ch638:文責・名無しさん
12/04/23 06:01:48.34 l36DpOjfP
産経抄                                 4月23日
国際的な動物写真家、星野道夫が、ヒグマに襲われて死亡したニュー
スは衝撃的だった。享年43。1996年8月、ロシア・カムチャツカ半島
で起きた悲劇だ。TBSの番組収録に協力して、現地でテント生活をし
ていた。
▼野生動物の生態を知り、用心深い性格でもあった星野が、なぜそん
な事故に巻き込まれたのか。友人たちが関係者へ聞き取り調査を行い、
謎が明らかになった。直接の引き金を引いたのは、撮影のためにヒグ
マにエサを与えていた地元テレビ局だ。
▼人馴(な)れしたクマは食べ物を得るために、近づき方が大胆になっ
ていく。後を絶たない密猟が、ヒグマに与えていたストレスも大きかった。
「さまざまな要因が不幸にも重なり合」ったという(『星野道夫 永遠のま
なざし』山と渓谷社)。
▼秋田県鹿角(かづの)市の「秋田八幡平(はちまんたい)クマ牧場」で、
6頭のヒグマが運動場から逃げ出し、従業員の女性2人が襲われて亡
くなった。この牧場をめぐっては以前から、檻(おり)の老朽化や栄養状
態の悪さが、動物愛護団体から指摘されてきた。従業員に必要な安全
指導がなされていなかった事実も明らかになっている。クマが足場にし
ていた雪山は、牧場側が除雪後に投げ入れてできた可能性もある。
▼「はじめから人を襲おうとするクマは、まずいないということだ」。星野
は著書で言い切っている。ただ、野生のクマが人間に遭遇すると、怖く
て襲ってしまう場合もある。「クマの性格と、その人の運、不運でしかな
いのではないか」というのだ。
▼今回のクマ牧場で起きた事故は運、不運では片付けられない。「春の
惨事」を招いたのは、あきれるほどのずさんな管理体制と、それを放置
した行政である。


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