産経抄ファンクラブ第171集at MASS
産経抄ファンクラブ第171集 - 暇つぶし2ch965:文責・名無しさん
12/02/10 06:32:01.77 tXx9y25HP
産経抄                                  2月10日
「戦争は実はドイツとイタリアのおかげでフランコが勝ったようなものだが、
この両国の動機ははっきりしている」。作家のジョージ・オーウェルは、自
ら銃を取って戦ったスペイン内戦(1936~39年)を振り返って書いている。
▼逆に不可解なのは、ナチスとの戦いが迫っていた母国英国が、不干渉
を決め込んだことだ。ソ連による中途半端な介入とあいまって、フランコ率
いる反乱軍を手助けしたという。その軍事独裁体制はフランコの死の75
年まで続いた。
▼中東のシリアで、市民への弾圧を続けているアサド政権に、ロシアと中
国、イランが肩入れする動機もはっきりしている。ロシアは、ソ連時代から
の友好国にせっせと武器を売りつけてきた。油田開発に多額の投資をつ
ぎ込んでいる中国は、人権弾圧には「寛容」だ。
▼シリアはイスラム教スンニ派が多数を占めるものの、シーア派から派生
したアラウィ派が支配層を形成している。シーア派の大国イランとはもとも
と結びつきが強かった。
▼一方、アサド政権に弾圧をやめさせるための国連安保理決議案を、中
露の拒否権によって廃案に追い込まれた欧米諸国には、手詰まり感が強
い。特に11月に大統領選を控える米国は、周辺諸国を巻き込んだ戦争
に発展する可能性がある軍事介入には、消極的にならざるを得ない。
▼シリアを訪れたロシアの外相にアサド大統領が「暴力停止」を約束した
翌日、軍の攻撃によって市民約100人が死亡した。オーウェルは、こんな
言葉も残している。「政治の言葉は、嘘を本当と思わせ、殺人を立派なも
のに見せかける」。国際政治に翻弄されて、流血がやまないシリアの人々
に、手を差し伸べるすべはないのか。


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