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東電のカネでNPOも設立
井田企画を基点とする朝日新聞OBとの関係はまだある。
'00年11月、井田企画内に「地球こどもクラブ」という特定非営利活動(NPO)法人が設立された。このNPOは
東電からも寄付を受け入れており、今年6月までは東電の鼓紀男[つづみのりお]副社長や前出の加納前議員も
副会長を務めていた。
小学生らを対象にポスターコンクールなどを主催し、'09年度の支出額は約21000万円。
そのほかの理事や会員企業の顔ぶれを見ると、『SOLA』にかかわる朝日OBたちと見事に重なっている。
井田、江森、田中、岡田の各氏が名を連ねているほか、元朝日新聞社長の中江利忠氏の名まであるのだ。
会員企業には東電のほか、北海道電力、東北電力、四国電力、日本原燃が名を連ねていた。中江氏に聞いた。
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井田企画はほかに「ナレッジ」と題した言論サイトを開設し、田中氏ら8人の新聞OBをレギュラー執筆陣に揃えている。
<略>
ともあれ、井田氏の東電への食い込みようは大変なもので、「井田企画の忘年会には東電のお偉いさんや東電に
ゆかりのある政治家が50~60人来ていた」(江森氏)という。
世間一般では朝日新聞を反原発寄りの論調と見る向きが多いが、歴史を紐解けば戦後一貫して総論では原発推進
に賛成し、安全性など各論に限って慎重なスタンスをとってきたのである。
朝日社内で原発に関する社論をリードしてきたのは田中慎次郎氏に始まる「田中学校」の門下生たちだった。
田中氏は米国の原子爆弾開発計画に関する報告書を入手、社内資料として翻訳した記者。『朝日ジャーナル』を創刊
するなど、朝日社内でも左寄りの考えの持ち主で知られたが、原発には好意的だった。
その田中氏の一番弟子が後に'77~'84年まで社長を務めることとなる故渡邉氏は「原発の父」とも呼ばれる読売新聞
トップの故正力松太郎氏にかけ合い、原発開発を推進する「日本原子力産業会議」(現・日本原子力産業協会)の
創設に一役買ったとされる。